青零(セイレイ)

映像制作・作詞担当のアオねこ(aoneko)と、ボカロP・トラックメーカーのヒズミ零(cutable)の情報をまとめた公式ブログです

【報告】改名しました

改名しました

こんにちは~cutable(工事現場P)です。

…と言うのも今日が最後かも。

 

というのも、僕、cutable(工事現場P)はこの度改名することになりました。

cutableの部分はお兄ちゃんにつけてもらった大事な名前なので変わりません。気に入っているし。

そこではなく、ボカロP名義である「工事現場P」が変わります。

その名も…。

 

「ヒズミレイ」と申します。

 

改名した理由

というわけで改めましてこんにちは、ヒズミ零(cutable)です。

急に改名したのには色々理由があります。

 

音楽配信の規定に引っかかる可能性があった

改名しよう、と思った最初のきっかけはこれでした。

 

どうやら某リンゴ社の取り決めで「配信する音楽は、曲名とアーティスト名の言語が同じでなければならない」というルールが定められたようです。

これは例えば、曲名が「チョコミントタピオカバナナジュース」という日本語名であるならば、作曲者が「cutable」という英語名ではいけないということです。

当然、工事現場Pも「P」が引っ掛かります。

 

正直、この件については分からないことだらけで、曲名とアーティスト名が異なる言語でも配信できている曲もあるし、逆にそれが原因で配信から弾かれたという例もあります。

ネットで調べても情報が少なく、実際問題どうなのかは、配信してみないと分からないという運任せの状態です。

 

ならば、リリース直前になって「あわわ…弾かれちゃったどうしよう」と慌てるより、あらかじめ日本語の作曲者名に変えておいた方がいいな、というわけです。

「きゅーたぶる」なら通りますが、かっこよくないので新しく名前を決めたというわけですね。

 

ちなみにこの某リンゴ社の取り決めは音楽家の方たちからめちゃくちゃ叩かれています。

そりゃそうですよね、アーティストの自由な命名権を剥奪していますから…。

某リンゴ社はデカいスマートフォンしか出さなくなったし、もう見捨てた方が良い気がしてきました。愛想が尽きた。

ちなみに僕はSEユーザーです。SE 2はもう見捨てました。

 

P名文化がなんか下火になっている気がした

次に考えたのがこれです。もう「○○P」の時代、終わったんじゃない?ということです。

 

僕らの青春、2010年代前半には、「○○P」を名乗るボカロPさんがたくさんいらっしゃいました。

P名は基本的に自分でつけるものではなく、ファンの方から呼ばれるようになった愛称のようなものです。

以前はP名をもらうことが1つのステータスのようなものになっていた気がします。

だから、P名で活動することに大きな意味がありました。

 

しかし、ここ数年のボカロ界隈を見ていると、P名ではなく、自分で名付けたペンネームで活動している方が多いような気がします。

特に有名ボカロPの方をみていると、○○Pを名乗っている人があまりいないように見えました。

そういった理由で「工事現場Pっていう名前、やめてもいいかもな」と思うようになりました。

 

現代のボカロPらしい名前にしたかった

これは単純に気分。形だけでもボカロPらしくありたかったということです。

 

ここ数年人気のボカロPさんは日本語名の方が多いです(もちろん例外も大いにあります)。

そんななか、「工事現場P」を辞めるとなると「cutable」を名乗ることになる…。

英語の名前は、ボカロPというより、ダンスミュージック作家のイメージが強いような気がします。海外でも音楽が流通することを考慮しています。

でも、ボカロのターゲットは基本的に日本国内です。だったら、日本語の名前でいいんじゃないかな、と思うようになりました。

 

そして、何と言っても、現代のボカロPさんの名前がカッコよすぎる。

そのカッコよさを真似したかった、というのが理由の1つです。

 

ボカロPとしての活動をリスタートしたかった

これまで僕は3曲ボカロ曲をリリースしてきましたが、正直どれも稚拙で、ボカロ曲という感じではありませんでした。

 

まず、テーマと歌詞がボカロらしくない。スピードコアへの愛を歌ったり、チョコミントとタピオカとバナナジュースを混ぜるボカロ曲なんて聞いたことあるでしょうか…。

やはり、ボカロ曲は多くの人に共感してもらう必要があります。ちょっとダークでネガティブな曲が流行りやすいのはそういう背景があるからだと思います。

 

次に、メロディが稚拙。僕のメロディ制作は、思い付いたら即採用、修正もほぼしない、というものでした。

かつての僕にとってはメロディを思い付くこと自体奇跡なので、メロディを没にすることなど一切ありませんでした。

それがいけなかったんです。たくさんの人の心に残るメロディを書くには、何度もメロディを練って、良くなるまで粘る必要があります。

その努力を怠っていたので、何だか変なメロディになっていたというわけです。

 

そして1番の問題点。ガバキックが適当だった。これはSpeedcoreアーティストとして致命的です。

具体的には、アタックと低音が出ていませんでした。キックを歪ませるだけではアタック感が失われ、低音も希薄になります。

低音をEQでブーストしても、低音部のアタックが鈍っているので、低音は出てもアタックは出ません。

 

そういった理由があって「このままじゃダメだ、本気を出さなきゃいけない」と思い、心機一転するつもりで改名した、というわけです。

 

「ヒズミ零」に決めた理由

改名した理由は分かったけど、なぜ「ヒズミ零」にしたのか…?

この名前にも色々意味が込められています。

 

文字面は現代のボカロPさんを参考にしている

「ヒズミ零」はカタカナ3文字と漢字1文字の構成になっています。

この文字面は、様々なボカロPさんの名前を参考にして決定しています。

 

まず「煮ル果実」さん。「トラフィック・ジャム」で有名なカッコイイ方です。

漢字とカタカナを使おう、という考えは煮ル果実さんの名前を参考にしました。

 

次に「ツミキ」さん。語彙ザらスでお馴染みの素晴らしい方です。

カタカナ3文字いいな、と思ったのはツミキさんの影響です。

ちなみに、当初はツミキさんをリスペクトして「ヒズミ」だけにしようという案もありました。

 

そして「柊キライ」さん。僕が一番好きなボカロPさんです。

最終的に「漢字1文字+カタカナ3文字」になったのは、柊キライさんの影響です。

ただ、「姓が漢字で名がカタカナ」というところまでリスペクトすると単なる模倣でしかないように感じられたので「姓がカタカナで名が漢字」にしました。

 

ヒズミ=歪み

名前を決めようとして真っ先に思い付いたのが「ヒズミ」でした。

僕は全ての曲に歪んだキック、通称ガバキックを用いているので、それにちなんだ名前をつけようと考えていました。で、結局、

 

「ガバキック…ディストーション…歪み…ひずみ…ヒズミ。あれ?ヒズミっていう名前の響きかっこいいな!」

…という安直な考えでこの名前に決定しました。 

 

後から考えると、「ヒズミ」という名前は「イズミ」と語感が似ていますね。

そのせいか、どことなく馴染みのある雰囲気の名前になっています。

ただ、「イ」を「ヒ」にするだけで、何故か女性的な響きになる感じがしますね。

僕は「いかにも男!」っていう感じが好きではないので、これが良いなと思いました。

 

そういえば、都市伝説で有名な「きさらぎ駅」で失踪した人の名前が「ハスミ」でしたね…。妙な既視感はこれのせいか。

 

「レイ」は好きなアーティストさんの名前

とはいえ、1つ困ったことがありました。

「ヒズミだけだと、Speedcoreの要素をアピールできない!」

 

そうです、僕のアイデンティティはSpeedcore。Speedcoreにちなんだ名前がつけたい。

でも、「歪み」だけではSpeedcoreを表現できません。歪んだキックを使うジャンルは他にもたくさんあるからです。

 

そこで考えたのが、僕が一番好きなSpeedcoreアーティストである方の本名から名前を借りるということでした。

一応、その方は本名をSoundcloudで公開しているのですが、人の本名を堂々とブログに書くのは流石に憚られるので、ここでは名前を伏せたいと思います。

その方の下の名前が「レイ」だったので、それに当てはまる漢字として「零」を選んだというわけです。

 

人の名前を借りるということには最初抵抗があったのですが、赤ちゃんの命名ではよくあることみたいです。

スポーツ選手や研究者、経営家の名前を借りて命名することも多いのだとか。

それなら問題ないか、と思い、堂々と名前をお借りすることにしました。

 

ところで「零」すなわち「ゼロ」というとあまり縁起が良くないように思えるかもしれませんね。

成長がゼロ、運がゼロ、幸福がゼロ、オフ会がゼロ…。

ゼロは虚無です。あまり良い名前には思えないかもしれません。

 

でも、ゼロという数字は、何をかけてもゼロです。

ここから転じて、「何者にも染まらず自我を貫く」という意味もあるみたいです。

僕は何があってもSpeedcoreを貫くぞ、独自のスタイルで突き進んで行くぞ、という思いがあったので、思わずこれに決めてしまいました。 

 

没になった名前たち

そんなこんなで「ヒズミ零」に決定したわけですが、没になった名前もいくつか存在します。

 

氷澄(ひずみ) 

この名前は結構良いなとは思ってたんです。

なんですが、同じ名前のゲーム実況者さんがいらっしゃったのでやめました。

今は活動されてるのか分からないのですが、名前被りは極力避けたかったので断念しました。

あと、読みづらい、覚えにくいかなと思って没にしました。

文字面は最高に文学的でオシャレなんですけどね…。

 

ヒズミ

変に下の名前をつけるよりシンプルでオシャレかなと思ったんですが、こちらも同じ名前の方がたくさんいらっしゃったのでやめました。

短くて呼びやすい名前ではあるなとは思ったのですが、ヒズミ零という名前でも「ヒズミさん」と略して呼んでもらうことも可能なので、下の名前もつけることにしました。

 

ヒズミ怜、ヒズミ玲

前述したように「零いいな~」と思ったので没になりました。

あと、Twitterでアンケートを取ったところ「ヒズミ零」が一番人気だった、というのもあります。

 

ヒズミは零だけど歪みはMAX

といった感じで、僕、工事現場Pはヒズミ零に改名します。

インスト曲を出すときの名義は「cutable」のままですが、ボカロ曲を投稿するときの名義は「ヒズミ零」もしくは「ヒズミ零(cutable)」になります。

 

余談ですが、ヒズミ零という名前だと、歪みが一切ない、みたいな印象がありますね。

大嘘です。キックを全力で歪ませています。 そのうちヒズミMAXとか呼ばれてそう。

 

でも、真面目なことを言うと、歪んでいないキックを混ぜてガバキックを作っているので、曲のなかで連打するとあまり歪んでいないように聴こえます。

Diabarhaさんとかのガバキックはマジで歪んでいます。この人こそヒズミMAXです。

いつかはDiabarhaさんみたいにガリガリ歪むガバキックが作りたい。

 

ちなみに、ヒズミ零という名前は僕ではなくお兄ちゃんが考えてくれました。

要するに、今日の記事はお兄ちゃんが考えてくれたことをそのまま書いただけです。

お兄ちゃんは小説とか作詞とか、日本語に強いので利用してやりました。

(P.S. このことを書き忘れていてお兄ちゃんにめっちゃ怒られました)

 

というわけで、長くなりましたが、これからはヒズミ零名義で活動していきますので、何卒よろしくお願いします。