【楽曲解説】メタ・ルミノール feat.結月ゆかり
楽曲情報
ボーカロイドオリジナル曲『メタ・ルミノール』
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コナンの見すぎで出来た曲
こんにちは~ヒズミ零です。ひずみーん(鳴き声)。
前作『パペッタ』の解説から半年くらい期間が空いてる気がしますが、まぁ気にしないでおきましょう。
歌詞の解説をするのはなるべく時間を置きたいですし…。
というわけで、今回はヒズミ零名義での2作目『メタ・ルミノール』の解説をやっていきます~
さて、この曲ですが、確か2020年の夏くらいから構想を始めて、冬くらいに完成した曲だったと思います。
地味にボカコレ2020冬にも出してました(1ミリも評価されなかったけど)。
で、この2020年の夏っていうのは、僕とアオ兄が突然コナンにハマり始めた時期と一致するんですよね。
2020年は某なんとかウイルスのせいでコナンアニメの制作が完全にストップしてしまい、その埋め合わせをするようにコナン初期のアニメがYouTubeで無料配信されていました。
それを2人でひたすらに見てましたね…。ヤバいときは1日17時間ぶっ続けで観てた。
それくらいのハマりようでした。
それで、アオ兄は完全に頭がコナン脳になってしまって、実生活には役に立たないであろう語彙を身に着けていました。
それが「ルミノール」やら「飛沫血痕」やらです。
この言葉は犯罪捜査に用いられる専門用語なので、初期のコナンにはちょくちょく出てくるんです(最近だと「山菜採りとクローバー」にも出てきたかな)。
だから、コナン脳になったアオ兄に作詞を任せたら、完全にコナン脳に侵された歌詞が返って来ました…。
まぁ、別に良いんですけどね。
余談ですが、コナンには降谷零(安室透、バーボン)という超人気キャラがいます。
「もしかしてヒズミ零って、降谷零から取った名前?」と思う方もいるかもしれませんが、それは違います。偶然です。
ヒズミ零名義誕生の経緯はこの記事に書いてあります。ヒズミ零という名前を決めたときは、まだコナンにハマってませんでした。
「降谷零とヒズミ零、どっちがカッコ良いですか?」と聞かれたら「どう考えても圧倒的に前者」と答えます。月とスッポンです。そんな愚問は二度としないでください。
ちなみに降谷零は「僕の恋人は…この国さ!」という超カッコいいセリフを言いますが、ヒズミ零は「僕の恋人は…Speedcoreさ!」というキモオタ発言をします。月とスッポン。
歌詞の解釈
そんな与太話はこれくらいにして、そろそろ皆が一番知りたいであろう歌詞の解説に入りましょうか。
ただ、一応『パペッタ』の記事と同じことを繰り返し述べておきます…。
あくまで、僕が載せるのは「アオ兄が考えた、解釈のひとつ」であって「唯一の正解」ではありません。
この先、『メタ・ルミノール』の意味がずらっと並ぶことになりますが、それはあくまで僕らが考えた「ひとつの考え方」でしかありません。
なので、僕らの考え方とは全く違う解釈をしてもらって、全然構いません。むしろ、そうしてほしいとさえ思います。
歌詞の解釈は人それぞれです。確かに「アオ兄が考えた解釈」はひとつしかないけど、「皆にとってのメタ・ルミノール」は無数に存在するわけです。
そのことを踏まえたうえで歌詞の意味を知りたい方は、以下の白文字を反転して読んでみてください。
解説を読んで「そういうことだったのね~」と考えを止めてしまうのではなく「もっとこうやって解釈した方が私は好きだもん」って、もっと考えを深めていってほしいなぁ~と思います。
※以下、反転してください。執筆は作詞担当のアオ兄。
【世界観】
罪を犯してはならない、というのは誰もが知っている周知の事実です。殺人、窃盗、強盗、放火、いじめ、DV…それらは決して許されない重大な犯罪です。被害者の体も心も傷つける、卑劣な行為です。加害者は、何かしらの形で罪を償わねばなりません。
だから、たとえ人を殺した加害者でも、即死刑にされることはなく、多くの場合は刑務所のなかで罪を償い、更生することが求められています。全員ではありませんが、自分の犯した罪を強く悔いて反省し、罪を償うことに人生をかけようとする加害者もいます。
しかし、世間の目はどうでしょうか。当然ですが、世間は被害者の味方しかしません。そして、ほとんどの人は加害者のことを「人間のクズ」だとか思っているのが現状です。加害者たちは、たとえ反省して後悔していても「加害者」というレッテルを貼られ、罪を償っても冷たい目で見られることがほとんどです。加害者は更生しても、社会が認めてくれません。
それどころか、犯した罪の重さに見合わないくらい、世間は加害者を攻撃することがあります。誹謗中傷、自宅への押しかけやいたずら電話、ひどい場合は復讐と称してリンチすることさえあります。ここまで来ると、もはや加害者の方が被害者になってしまいます。
そうした「加害者は絶対悪だ」「加害者にはどんな仕返し、制裁を下しても良い」という歪んだ正義感に囚われた今の社会の状態を表現したのがこの曲です。「加害者を責め立てる僕達自身が、また別の加害者になっていないか」と、そう問いかける曲です。
ストーリーとしては、過去に何かしらの罪を犯してしまった少年の話です。どんな罪かは分かりませんが、彼はその罪をひどく悔いていて、罪を償おうと必死に生きています。しかし世間は彼を許さず受け入れず、社会的に孤立した彼は自死を選んでしまう…という話です。最後に主人公が自殺するのがなんだかお決まりになりつつあって怖いです(パペッタも自殺オチだし…)。
ちなみに、主人公の名前は「サイン」です。Sin(罪)という英単語が由来になっています。「罪」という意味での「Sin」は多分「シン」と読むのですが、それだとストレートすぎるので三角比(サイン、コサイン、タンジェント)のsinの読みを充てました。あと、「スティグマ(烙印)」という意味での「サイン(印)」という意味も込めている…(というのは後付け)。
【用語解説】
『パペッタ』にはありませんでしたが、今回から専門用語や難解な言葉が出てくるので、それらについても解説しておきます。
「ルミノール(521-31-3)」
犯罪捜査に使われる科学薬品です。血痕に吹きかけ、部屋を暗くすると青色に光る性質を利用して、血痕探しに用いられます。拭き取られた血痕にも反応する、犯罪者泣かせの試薬。
これは、過去に自分が犯した罪(過去に流した血)をあぶり出して、何度も記憶を掘り返してくる、邪魔な存在の比喩です。例えば「あの人、前に暴力沙汰を起こしたらしいよ」と陰口を叩いてくる人間や、復讐と称して暴力を振るう人間のことなどです。また、過去のつらい記憶が何度もフラッシュバックしてしまうことの暗喩でもあります。
また、カッコ内の数字は科学物質に付けられた管理用の番号(CAS番号)です。この数字で「521-31-3(ルミノール)」と読ませる当て字になっています。これは、パペッタで言うところの「774(名無し)」に当たります。
「ルミノール反応」
歌詞中には出てきませんが、血痕にルミノールをふきかけると青色に光る化学反応のことを指します。この反応が起きるということは、そこに血痕があった=犯罪が行われたという証拠になります。
サインの服に青い染みが付いているのは、罪を犯して返り血を浴びた過去があるからです。サインが過去に罪を犯したということが、血が青く染まるルミノール反応によって暗示されているということになります。
「メタノール(67-56-1)」
アルコール(お酒)やエタノールの類似薬品で、メチルアルコールとも呼ばれます…が、お酒とは違って猛毒。誤飲による死亡事故が多発しています。仮に生還しても、副作用で失明することが多いので「目散るアルコール」と呼ばれることさえあります。
服毒自殺の薬としても使われることが時々あります。この曲では単純に服毒自殺の道具として出てきます。リストカットで死にきれなくてメタノール自殺を図る…という何とも鬱々とした展開です。
「メタ・ルミノール」
曲名です。メタノールとルミノールを組み合わせた造語。「メタ」は「メタ発言」などの「メタ」である…と思わせて、実は「メタノール」の「メタ」だったということが、ラスサビの最後で判明します。
映像でも、ロゴ下の英単語の綴りがイントロとアウトロで微妙に変わってます。イントロは「メタ発言」の方のメタ(Meta)で、アウトロは「メタノール」の方のメタ(Metha)です。
「飛沫血痕(ひまつけっこん)」
血がぴしゃっと飛び散った跡のことを指します。血の付いた凶器を振り下ろすときなどにできる痕跡です。
「滴下血痕(てきかけっこん)」
血がぽたぽたと垂れた跡のことを指します。傷口から血が垂れたときにできる痕跡。
「擦過血痕(さっかけっこん)」
血が何かに擦れて、それに付着した血の汚れのことを指します。血で汚れた手などで何かに触れるなどすると生じます。
「言刃(ことば)」
「言葉」の当て字です。「言葉は使い方次第では凶器にもなる」とよく言われますが、それを当て字で表現したものです。
「勿忘草(わすれなぐさ)」「露草色(つゆくさいろ)」「ヒヤシンス」
全て青系統の色です。ルミノール反応の青色、すなわち過去の罪の記憶を暗示する色になっています。
「ワインレッド」「バーガンディ」「クリムゾン」
全て赤系統の色です。血液の赤色、すなわち苦しみや痛みを比喩しています。
「反作用」
何かを押すと、同じ力で押し返される物理法則です。他人を殴れば、当然相手はもちろん痛いのですが、こちらも同じくらい痛む、という比喩です。この「こちらも痛い」というのが重要で「罪を犯した加害者だって、被害者と同じように苦しむことがある」ということを伝えるための言葉です。
「躊躇い傷」
リストカット自殺をしようとしたけれど怖くて死にきれず、深くまで切れなかったときにつく、浅い傷跡のことです。
「アーテリー」
英語で「動脈」のことです。切ってしまったら大出血、すぐに処置をしなければ失血死します。命に関わる血管なので、傷を負いやすい体表にはほとんど分布せず、体の深いところに通っています。相当な覚悟がないと、動脈まで刃物を刺して自害するのは難しいです。
【歌詞の意味】
飛沫血痕の勿忘草 血みどろの手 洗えど落ちぬ
(かつて、他人に暴力を振るってしまった記憶が何度もフラッシュバックする。手を汚してしまった以上、その罪も記憶も洗い流すことができない)
滴下血痕の露草色 言刃刺した心臓
(かつて、自分の心無い言葉で他人の心を深く傷つけてしまった。そうした過去のつらい罪の記憶も、ルミノール反応のように何度も反芻されてしまう)
擦過血痕のヒヤシンスと 濡れた衣が僕を蔑む
(それがつらくて怖くて、自分の罪を他人に擦り付け、逃げようともした。それでも、濡れ衣を着せた相手を見る度に「お前は卑劣な奴だ」と常に蔑まれているような辛い気持ちになる)
今に悔いて償うにも 時も命も還らなくて
(過去に犯したそれらの罪を償おうとしても、過ぎた時間は戻らないし、消えた命だって戻ってきてくれない)
暗い部屋のなかでクライし続けても 暗い過去のスティグマ消す術など無い
(罪の意識に苛まれ、部屋(もしくは牢獄?)に閉じこもってひたすらに泣き続けても、過去に犯した過ちを無かったことにはできない)
それぐらいのことは痛いぐらい分かってた 悔むのならなんで手を汚したんだ
(そんなことは良く分かってたはずだし、罪を犯したら後悔するとも分かっていた。なのに、僕は罪を何度も重ねてきてしまった)
期待したい それが夢だと
(過去の行いが全て悪夢のなかの出来事だったら良いのに、と何度も期待した)
痛い 辛い 夢じゃないだろ
(それでも、心も体も実際に痛いし、夢じゃない。罪と現実から逃れようとする自分に嫌気が差す)
未来 見たい それこそ夢で
(それでも罪を償って、これからの人生は平穏に過ごしたい。でも、そんなことを願うことこそ夢みたいなもので、そんなの叶うはずがない)
「忘れさせてよ521-31-3(ルミノール)」
(過去の罪を思い出させようとしないで)
反作用のワインレッド 僕の痣は知らぬ存ぜぬ
(他人に暴力を振るったとき、自分だって痛くて血を流した。相手だけじゃなく、僕だって肉体的にも精神的にも傷ついている。それでも、加害者の負った傷なんてどうでも良いと思われているし、むしろ「自業自得」「ざまぁみやがれ」とか思われている)
躊躇い傷 零すバーガンディ 周りの目は冷たく
(罪の意識に苛まれるのがつらくて、何度もリストカット行為に及んでいる。それでも死にきれず、躊躇い傷から血が滲み流れ出ている。その傷跡を見つけた皆は自分を心配する素振りも見せず、「メンヘラ?(笑)」と言わんばかりの冷たい目で見下してくる)
クリムゾンをそこらじゅうに 重吹(しぶ)かせては生き急いでく
(刃物で自分を切りつけて、血飛沫をあちこちに撒き散らしながら、早く死のうと思いながら日々を送っている)
刃当てて刻もうにも アーテリーには届かなくて
(そう思って何度も自害を試みたけれど、これ以上刃物を突き刺すのは怖くて、動脈を切るところまでは行けなかった)
位なんて底辺で 被害者面蹴られ 『加害者など死んで詫びれば良いのさ』
(確かに僕は加害者だけど、罪を償いきれず苦しんでいる被害者でもある。罪を償おうと頑張っているけど、僕はいつまで経っても許してもらえず、社会の底辺を這いずっていて、少しでも被害者みたいな素振りをすると暴力を振るわれる。罪を償おうと必死になっても皆は『死んで詫びれば?』と冷たくあしらって笑う)
それぐらい分っている それぐらい分かってんだ 殺したいのならばあなたも手を汚せ
(僕が死ねば良いなんて、言われなくたって分かっている。ただ、僕を、死を以って償わせたいのなら、あなた自身の手で、僕を殺して裁けばいいじゃないか。自分の手は汚さず、僕が自滅するのを待つなんて、あまりにも卑怯すぎるじゃないか)
建前はこうだ『死んではいけないよ』『償いは生きていなけりゃ出来ない』
(偉そうな大人たちは建前として「贖罪は生きているからこそできるんだ、何も死ぬことは無い」と言っているけれど)
でも本音はこうだ『死んで詫びろよクズが』『てめぇなんざ生きる価値などねぇだろ』
(それでも皆の本音なんてだいたい「罪を犯した奴なんてどうせ人間の出来損ないだから、死んで消えるのが一番だろ」みたいなもんだよ)
暗い部屋のなかでその言刃に刺され 暗い過去のスティグマ消す術見つけて
(今日も部屋に閉じこもって皆の残酷な言葉で苦しんでいたら、この苦しみを消し去る方法を見つけた)
それぐらいのことは薄々気づいてた 死に切れないならば刃なんて捨て
(正確には、前々から薄々気が付いていたのだけれど…。「僕が死んでしまえば、皆はそれで満足する」、ただそれだけのことだった。刃物で死にきれないのなら、刃物を使うのは諦めればいい)
酷い痴態曝け出そうと 惨い死体成り果てようと リタイアができるのなら良いんだ
(服毒自殺を図り、みっともない姿を曝け出すことになっても、凄惨な変死体に成り果てようとも、この呪縛から脱出できるのなら、僕はそれで良い)
「さようならだね521-31-3(ルミノール)」 「それじゃよろしく67-56-1(メタノール)」
(僕の罪をしつこく何時までも責め立てる君たちとは、今日でお別れ。それじゃ、お望み通りメタノールで服毒自殺を図るからちゃんと死なせてね。死ぬまで邪魔をしないよう、よろしく頼んだよ)
【言葉選びの意図】
弟から曲が上がってきたとき、弟にしては珍しくオシャレな感じだったので、色の名前でオシャレな雰囲気を出しています。単に「水色」「赤色」だと物寂しいので、「勿忘草」「露草色」「ヒヤシンス」「ワインレッド」「バーガンディ」「クリムゾン」などの色名を使いました。
あと、サビ前半で「暗い」と「クライ(Cry=泣く)」と「位」をかけているのもポイントでしょうか。それだけでなく、それ「ぐらい」や、痛い「ぐらい」も「くらい」と韻を合わせています。
それと、サビ後半ではかなり韻を踏んでいます。「期待」「したい」「痛い」「辛い」「未来」「見たい」「酷い」「痴態」「惨い」「死体」「リタイ(ア)」は全部語感が似てます。今見返したらめちゃくちゃに韻踏んでますね。引くくらい踏んでる。ちなみに「リタイア」は、メロディが変化するのに合わせて「リタイ」の部分だけ韻を踏んで、「ア」の部分からメロディが変化するように調整しました。ここの調整はすごく骨が折れた…。
あ、忘れかけてましたが、サビ後半の「夢」3連続も工夫ポイントです。
さて、ここで2つほど、僕が作詞する際の自分ルールのようなものを紹介しようと思います。
まずは「一人称」について。パペッタは「わたし」、メタ・ルミノールでは「僕」になっています。まだ記事は書いてませんが、ヤハウェやロヂカリストでは「あたし」を使っています。さらに言えば、これから作詞するリカントロピーという曲では「俺」を使う予定です。この使い分けには実は明確なルールがあります。「わたし」「あたし」は曲の主人公が女の子、「僕」「俺」は男の子、というのはまぁ分かるとして…「わたし」と「あたし」、「僕」と「俺」の使い分けはどうしているのかというと…。
違いは「主人公のエネルギーが向かう先」にあります。「わたし」「僕」が一人称の曲では、自分を責める、自分を攻撃するような歌詞になっています。パペッタは自己嫌悪の曲ですし、メタ・ルミノールは後悔の曲です。他人を攻撃すること以前に、自分を責め立てたり、苦しんだりすることに重点がある曲に、これらの一人称を用いています。
それに対し、「あたし」「俺」は、他人を責める、他人を攻撃するような曲に用いています。ヤハウェは嫉妬に狂って他人を恨む曲なので「あたし」。ロヂカリストは許せない相手を殺す曲なので「あたし」。そういうルールにしています。もちろん、あくまで自分ルールなので、他の方の曲には全く当てはまらない考え方だと思います。
次に「」と『』の使い分けについて。かなり細かい使い分けですが、これにも重要な意味があります。この違いを知ると、解釈が結構やりやすくなります。これは単純に、「」は主人公のセリフ、『』は第三者のセリフ、という使い分けです。例えば「忘れさせてよルミノール」は、罪を忘れたい主人公サインのセリフですし、『死んで詫びろよクズが』は、主人公サインを罵倒する第三者のセリフです。
これら2つのルールを押さえておくと、ヒズミ零の曲の解釈は少しやりやすくなる…?と思います。
【イラストの話】
イラストはいつも通りTMKさん(@tmk_422)です。いつも本当にありがとうございます。
今回の曲は「ルミノール」やら「メタノール」やらが出てくるので、科学者っぽいキャラが良いな~と思ってお願いしました。良い感じです。
あと、個人的な性癖で、可愛い中性的な男の子が好みなので、そうお願いしました。とても良い感じです。
ちなみに、TMKさんには毎回、曲の世界観や意味をまとめたpdfファイルを送っています。このブログに載せているのはそのpdfファイルを推敲し直したものです。この文章、毎回長くなっていくので、TMKさんにじわじわと負担を与え続けています。すいません。
もっと詳しいイラスト裏話はTMKさんのpixivFANBOXに載っているので、是非読んでみてくださいね~(サインのモチーフがあの子だったとは…そりゃあ可愛いわけだ)。
サビ以外のジャンル
サビはどう足掻いてもSpeedcoreです。
サビ以外がオシャレでもサビは殺伐としたSpeedcoreです。
というわけでただいま。ヒズミ零だよ。
サビのジャンル(Speedcore)は『パペッタ』の記事で解説したので、サビ以外のジャンルについて書いておきましょうか。
今回Speedcoreと混ぜたのはLo-fi Houseというジャンルです。
Lo-fi Houseとはその名の通り「Lo-fi」な「House」なのですが…。
まず、Houseから見ていきましょう。
Houseというのは、120~130BPM前後の四つ打ち(キックが規則的・等間隔にとんとん鳴るやつ)が特徴的なジャンルです。
TechnoやTranceと似ていますが、Houseは生楽器(ピアノやギター)やアナログシンセなどの音が使われることの多いジャンルです。かつ、ボーカル曲もかなり多いジャンル。
「EDM感が無いダンスミュージック」という感じでしょうか。Discoとも似ています。
で、Lo-fiというのは「Low-Fidelity」の略で、ざっくり訳すと「低音質」という意味です。要するに、Lo-fi Houseというのは「低音質なHouse」ということ。
まぁとりあえず、1曲聴いてみましょうか。
まず楽器。ピアノがメインですね。ボーカルも入ってます。やっぱり生楽器でオシャレな感じ。そして四つ打ちキック。2拍目と4拍目にクラップの音が入るというのも、実質Houseの必要条件です。
そして、音質に注目して(注耳?)ください。まず、サーッというノイズが乗ってますね。まずこの時点で音質が悪いです。
そして、ドラムの音やボーカルの音をよく聴いてください。高音域が弱くなっていて、なんだか篭ったような音になっていますね。
昔のレコードではこうしたノイズや篭りが多く、音質が良いとは言えない状態でした。
…でも、この曲、音質は悪いけど、聴いてて嫌な感じはしないと思います。むしろ、心地良いというか…。
そう、この「EDMみたいに音が綺麗すぎない」「EDMみたいに高音が耳に痛すぎない」というのが、Lo-fi Houseの魅力なんです。
普通の曲だと、ハイハットなどの金物系の音が耳に刺さって痛く感じることがあるんですが、Lo-fi Houseではハイカット(高音を削ること)することによって、柔らかくあたたかい質感に処理されていることが多いです。
ざっくり言ってしまえば、Lo-fi Houseは「EDM飽きた!高音うるさい!音綺麗すぎ!やだ!」みたいな人たちが作り上げたジャンルです。レトロ趣味の一種ですね。
ただ、日本でLo-fi Houseを耳にすることはほぼ無いと思います。まだ日本では流行の兆しがありません。代わりに、Lo-fi Hip Hopというジャンルが流行っています。
そんななか、僕はLo-fi Houseの落ち着いた雰囲気にハマってしまいました。
もちろん、Lo-fi Hip Hopも好きですけど…。Lo-fi Houseも負けず劣らず良いんです。
というわけで、日本にもLo-fi Houseを広めるべく、Lo-fi Houseのボカロ曲を作ったのですが…。
サビでSpeedcoreにするという馬鹿をやらかしたうえ、思い切って低音質にする勇気が無くて、大してLo-fiじゃないという残念な曲になってしまいました。
ライドシンバルとか結構高音出てますしね…。やっぱ、低音質にするのって、勇気要ります。
そのくせして、中途半端に高音が出ていなくて普通にミックスが下手なだけに聴こえます。かなしい。
でも、Lo-fi Houseと呼ばれる曲でも、音質が割と良い曲は結構あるので、まぁ微妙なところです。これとか。
そんなこんなで、一応Lo-fi House+Speedcoreを目指して作りました。
全然それっぽくないけど、僕がLo-fi Houseって言ったらLo-fi Houseになるので、良いと思います。
Lo-fi Houseの雰囲気にハマると楽しいですよ。是非YouTubeとかで探してみてください。
使用した音源
ここまで書いておいて、1~2か月放置してました。
ここから先が一番書きたい部分だけど、一番めんどくさい部分。
ガバキック
言うまでもなくSonic Academy「Kick 2」です。例外はない。
ベース(House地帯)
House地帯のメインベースにはNative Instruments「Massive X」を使いました。
何気に初めて使ったんじゃないでしょうか。Xです。こっちはテンじゃなくてエックス。
今回は5PIN MEDIA「02 Tech House NI Massive X」というシンセプリセットを使いました。
Tech House用ですが同じHouseなので良しとしました。アナログっぽい音だし。
「THX_Bass_Moogy」というプリセットです。レトロな音がします。
これだけだと低音が弱すぎたので、Native Instruments「Massive」でサブベースを足しています。
LOOPMASTER「House Synths - Massive Presets」から「BS Sub」というプリセットを選びました。
この2つを重ねて、Soundtoys「Decapitator」とXfer「OTT」をかけています。
全体的に歪んでいるのはそのため。あと、トランジェントシェイパーでアタックを強調してます。効果があったのかは分かりません。
OTTは「僕は絶対使わないぞ~」と逆張りして避けていたのですが、やっぱり困ったら使っちゃいます。思えば今日も使いました。
ベース(UK Hardcore?地帯)
一方、テンポが倍になってUK Hardcoreっぽくなる間奏地帯のベースにはSonic Academy「ANA 2」を使いました。
この子も何気に初参加ですね。今ではかなりの曲で使っているお気に入りシンセ。
今回はファクトリープリセット(シンセに元から入ってるプリセット)の「Kango Bass 2」を使いました。看護ベース2って何。
ただ、このベースの音はあんまり気に入ってません。キックとの馴染みが悪いというか、存在感が薄いというか…。アルバムに入れる際は音を選び直してミックスも変えるつもりです。
200BPMを超えるUK Hardcoreっぽいベースの音作りはかなり難しいです。
後日投稿する『±0』という曲では、その点かなり力を入れて頑張ってます。
ギター
ついに僕のブログに「ギター」という単語が載りました。
そうです。今回からついにギターの音を導入しました。
UJAM「Virtual Guitarist Carbon」です。
本当はギターなんて全く興味無かったんですが、Plugin Boutiqueで実質タダで投げ売りされているのを見て導入してみたところ、大ハマリ。
ギターの音いいな~と思い、今回から参戦してもらうことにしました。
ただ、こいつはHeavy Metalとかに使うようなエレキギターの音です。
少なくともHouseに使うようなものではない。
ですが、当時はコレしか持ってなかったので、サビで使いました。
めっちゃ無茶してるな~って思います。
パッド
パッドにも初参戦のシンセを使っています。
AIR Music Technologyの「Vacuum Pro」です。
ただし、こいつは今回一回限りの登場。今後多分登場しません。さようなら。
良い音ではあるんですが、値段が高い(14,000円くらい)のにセールで1,000円くらいになる汚いやり方をしているのであんまり良く思っていません。
今回は「Swash Synth-RD(B)」と「Soft Rich Pad(B)」というプリセットを混ぜて使っています。もちろんファクトリー。
…でも良い音してるよね。
コード(ピアノ)
ピアノと言えばアレですね、と言いたいところですが…。
いつものアレはちょっとHi-fi(高音質)すぎて曲に馴染んでくれませんでした。
なので、今回はまた違う音源を使っています。Image Line「FLEX」というシンセです。
FL Studio標準搭載シンセなんですが、比較的最近追加されたばかりの音源です。
FLはアップデートが生涯無料なのでタダでこのシンセが手に入りました。すごいです。
こいつのプリセットバンク「Essential Pianos」から「Close Grand」というプリセットを選びました。
シンセなのにピアノの音が出ます。どうなってるんですか。
ちなみに、他のFLシンセたちの多くはvstとして他のDAWでも起動できるんですが、こいつはどうなのか不明です。もしかしたらFL限定かも。
コード(シンセ)
サビでガバキックと合わせるシンセコードです。
こいつはいつも通りReveal Sound「Spire」 を使いました。
実家のような安心感がある。
TRANCE EUPHORIA「Johnny Yono Future Trance Essentials for Spire」の「PAD - Touch The Sun」というプリセットを使いました。
こいつにトランスゲートをかけています。
アルペジオ
アルペジオにもピアノを使っています。
ですが、やっぱりアイツは出てきません。捨てられた子猫みたいで可哀想。
今回はリリースカットピアノっぽいのを作りたかったので、FL標準搭載のImage Line「FL Keys」を使っています。
正直なんでこの音源を使ったのか、かなり疑問に思っています。
軽いくらいしか取り柄がないので、ラフのメロディを作るときにしか使わないんですけど…。
マジでなんで使ったんだろう(2回目)。しかも、今プロジェクトファイル見たら打ち込みミスってる部分を見つけました。酷い。
ちなみに、アルペジオと書いてますが、コードも一緒に鳴らしています。
そんなに鳴らしてミックスが濁らないか心配…。
リード(カリンバ)
Tropical Houseみたいな雰囲気を醸しているカリンバくん。
イントロとアウトロで主に鳴っている音ですね。
カリンバといえばSPECTRASONICS「Omnisphere 2」ですね。
下手にカリンバ音源を買うよりこっち買った方が良い。
今回はファクトリープリセットの「Double Gourd Kalimba Pick」を使いました。
良い音。
リード(ピアノ)
ここで登場、Native Instruments「The Grandeur」。
ようやく登場しましたが、音量が小さいのであんまり聴こえません。
カリンバやコードの補助をしています。
リード(シンセ)
間奏のUK Hardcoreっぽくなる地帯ではSpireを4台重ねています。 …狂気かな?
それぞれ、
- TRANCE EUPHORIA「Storm Force Trance 3000 for Spire and Kits」の「LEAD - Splinter」
- TRANCE EUPHORIA「Top DJ Trance Artist Sounds for Spire」の「LEAD - Detuner」
- TRANCE EUPHORIA「Massive Euphoric Trance for Spire」の「LEAD 24」
- TRANCE EUPHORIA「Max Braiman Driving Trance Essentials for Spire」の「LEAD - Techno」
です。
ただ、これだけ音を重ねているにも関わらず、どうもしっくり来ない音です。
しっくり来ないけどどうしようもできなかったので妥協した部分でもあります…。
ここもアルバムに入れるときは音作りをやり直すと思います。
ボーカル
当たり前ですがYAMAHA「VOCALOID 5 VSTi」です。
ボイスバンクは「結月ゆかり 凛」。
今回からコーラスを入れてみました。
ただ、VOCALOID 5でコーラスを入れるのはマジで面倒です。
調声済のMIDIデータを、コーラスのMIDIと比較して1個ずつちまちまノーツを動かしていきます。すごい手間。
ボカロ曲制作で一番つまらない作業と言っても良いくらい。調声の10倍面倒で退屈です。
メインボーカルのVoice Colorのパラメータは、
- Exciter -50
- Growl 30
- Breathness 30
- Air 30
- Mouth 0
- Character -10
です。
ラスサビ手前の穏やかな感じの部分は
- Exciter -64
- Growl 0
- Breathness 50
- Air 50
- Mouth -100
- Character 20
ラスサビ手前のグロウル部分は
- Exciter 0
- Growl 127
- Breathness 50
- Air 50
- Mouth 0
- Character -30
です。
使用したサンプルパック
キック
キックは何故か2種類を使い分けています。
えらく丁寧にしてはりますなぁ(訳:めんどいことしてんなぁ)。
メインのキックはSAMPLESTATE「Essential Lo-fi House」から、「SS_LFH_Kick_09」。
また、これだけだとアタック感が弱いので、NEW LOOPS「Premium EDM Kicks」の「Kick Transients 32」を重ねています。
このNEW LOOPS「Premium EDM Kicks」ですが、今後の曲でほぼ毎回登場するくらいのサンプルパックです。
というのも、キックのアタック感を補強する「Transients」カテゴリーの音がハチャメチャに使い勝手良いんです。めっちゃ良い。マジで良い。
重ねるだけでキックの存在感、アタック感がバッチリ出ます。もはやこれ無しでは何も作れないほど依存しています。
「Transients」カテゴリーの音が40種しかないのが惜しいです。
1万円してもいいので、1000種くらい収録したサンプルパック出してほしい。
サブのキックとして、2step Garageっぽくなる地帯でSAMPLE MAGIC「Lo-fi House」の「lfh_kick_pigeon」を使っています。
かなり丸みのある音です。メインのキックだとアタックが強すぎたから変えたのかもしれません。
(Splice解約したから貼れね~~~~~!!!)
クラップ+スネア
クラップにはBINGOSHAKERZ「Grooving House」の「GH_Clap_Loop_18_125」を使いました。
何故かワンショットではなくループ素材です。良いワンショットが無かったんでしょうか。
サビのSpeedcore地帯で連打するスネアにはBLACK OCTOPUS「Leviathan」の「Lev_Snare_116」を使いました。
このサンプルパック、バカ高い(1万円)んですが、めちゃくちゃ大容量です。
EDMオールマイティみたいな雰囲気があるので、UK HardcoreやSpeedcoreみたいに、専用のサンプルパックがないジャンルを作るときによく使っています。
トップループ+パーカッションループ
トップループにはSAMPLESTATE「Essential Lo-fi House」の「SS_LFH_120_DRUM_LPS_01_Top」を使いました。
このループにもクラップの音は入っているんですが、音をレイヤーするノリで採用しました。
でも、これだけだと何かグルーブが足りない気がします。
というわけで、BINGOSHAKERZ「Grooving House」から「GH_Percussion_Loop_25_125」というパーカッションループを持ってきました。
これのお陰で少しはリズミカルになった…と思います…多分…。
あと、2step Garage地帯のトップループはSAMPLE MAGIC「Lo-fi House」の「lfh_drums_125_atomic_top」に差し替えています。
それから、Speedcore地帯ではハイハットループとしてBLACK OCTOPUS「Leviathan 2」の「Lev2_Hihatloop_128_23」を入れています。
こいつはさっきのアレの続編です。こいつもバカ高い。
シンバル類
クラッシュシンバルにはSAMPLE MAGIC「Lo-fi House 2」の「lfh2_cymbal_one_shot_high_smash_spacer」を使用。
何故かこの音にはめちゃくちゃディレイをかけています。
また、逆再生した音も使っています。これが良いアクセントになる。多分。
ライドシンバルには同じサンプルパックから「lfh2_cymbal_one_shot_high_loose_standard」をチョイス。
(Splice解約したから貼れね~~~~~!!!)
あと、シンバルではないんですけど、スナップ(指パッチンみたいな音?)としてBLACK OCTOPUS「Ear Candy FX Toolkit」の「ECFX_Reverb_Drum_125_02」を使っています。
このサンプルは良い感じの響きなのに、音のリリースがスパッと切れてしまっていました。
なので、ディレイとリバーブをジャブジャブにかけて、綺麗に響くよう魔改造しています。
フィル
フィルには短いものと長いもの、2種類使っています。
短いやつはCLASS A SAMPLES「Supercharged Drum Fills」の「CAS_SDF_Drum_Fill_066_125_BPM」を使っています。
長いやつは同じサンプルパックから「CAS_SDF_Drum_Fill_037_125_BPM」。
どちらも「あぁ、メタ・ルミノールの音だなぁ」という感じがあります。
それくらい重要な役割を果たしている音なのかもしれません。
エフェクト
毎回やる気が出ないエフェクト紹介。
でも今回は「いつものアレ」から脱却してみました。
まず、ライザーの音に、BLACK OCTOPUS「Ear Candy FX Toolkit 2」の「ECFX2_Sweep_Up_125_2bar_02」を使っています。
そして、ドロップの音には「ECFX2_Sweep_Down_125_2bar_02」。
この時点でいつもと違いますね。今回は冒険してみました。
シュワシュワした、あまり使わない感じの音です。
スウィープアップ・ダウンにはそれぞれ「ECFX2_Sweep_Up_125_2bar_01」と「ECFX2_Sweep_Down_125_2bar_01」。
どちらも同じサンプルパックから。
それと、1番間奏と2番Aメロの間にBLACK OCTOPUS「Ear Candy FX Toolkit 」の「ECFX_Ambient_Transition_2_Bar_125_F#_01」を挟んでいます。
確か、スウィープやドロップの音だと派手過ぎたので、アンビエント系のトランジションエフェクトにした覚えがあります。多分そう。
イントロ
イントロではかなり面倒なことをしています。
いったん曲を普通に書き出して2mixにし、そこにサンプルを重ねて、さらにそこにエフェクトをあれこれかけてイントロを作っています。
要するにマスタリング用のプロジェクトでイントロを作ってしまっているので、非常に厄介です。イントロのパラデータも書き出せません。
イントロのピアノはMIDIで打ち込んだわけではなく、サンプルパックを使っています。
ちょっと飛び道具的ですが、lapixさんの「HiTECH Ninja Samples vol.4」から「HNS4 Synths 82 Dm Pf 160 BPM」というループを使っています。
ポップで綺麗でエモいピアノループです。聴いた瞬間好きになって、なんか使いたいな~と思ってるときにイントロが埋まらなかったという事情もあり、無理矢理ねじ込みました。
iZotope「Vinyl」をかけて、少しLo-fiな音にしています。
もう1つはボーカルですね。
ボーカルにはVANDALISM「Ultra House Vocals 2」の「Ultra_House_Vocals_2_01_125_BPM_Bb_DRY」を使っています。
これもかなり加工していて、タイミングを少しズラしたり、ピッチ下げをして曲のキーに合わせたりしています。
エフェクトとしては、iZotope「Vocal Synth2」やAUDIOTHING「Speakers」、D16 Group「Decimort 2」をかけています。
それぞれ、ボコーダー加工っぽくする、TVから出る音っぽく劣化させる、ビットクラッシュして音質を下げる目的でかけています。
最後に仕上げとして、曲全体にビニールノイズ(レコードノイズ)を乗せます。
APOLLO SOUND「Lofi Hip Hop Drums 2」の「LHD2_85_Vinyl_Noise_Texture_Loop」です。
Lo-fi Hip Hop向けですけど、当然Lo-fi Houseにも使えるでしょという気持ちで使いました。
そもそもTranceのシンセプリセット使ってる時点でそんなこと気にする必要は全く無いと思いますが…。
そして、この3つのサンプルと2mixを重ね、そこにボリュームとフィルターのオートメーションをかけ、徐々にフェードインするようにします。
ここにFL課金プラグインのImage Line「Gross Beat」をかけてスクラッチみたいなことをやり、さらにWavesfactoryの「Cassette」をかけて、カセットテープみたいな質感にしています。
ちなみにこいつらはイントロだけオンにして、メインパートではオフにしています。
とにかく仕上げがめんどくさい。
何かと雑なので作り直したい曲筆頭
という感じでとりあえず解説が終わりました。いやぁ、楽曲解説って面倒ですね。
この曲は中途半端にLo-fi志向で、ミックスが単に下手なだけの曲に聴こえるので、アルバムに収録するときはそこをどうにかしたいですね。
それから、2番サビ後の間奏がベースもリードも妥協しまくった適当パートなので、ここもリメイクしたいです。
後はそんなに悪くない気がするので、リメイク次第でもっと良くなる気がします。
あ~でも今回のガバキックはちょっとショボかった気もするな~…。
という感じで、アルバムに入るリメイク・リミックス・リマスター版をお楽しみに。
それでは、ヒズミ零でした。またね~。