【楽曲解説】Dive into the Liquid
楽曲情報
cutable『Dream Diary Page.02』Track.04
Dive into the Liquid
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Liquid Drum'n'Bass皆勤賞
こんばんは!cutableです。今回はDD0204『Dive into the Liquid』の解説となります。
この曲のジャンルはLiquid Drum'n'Bassです。DD0107『Skyscraper』もLiquidでしたね。
まだ解説記事は書いてませんが(それどころかアルバムリリース告知もしてないけど)、DD03にもLiquidが出てきます。
今のところ全アルバムにLiquidが登場してます。皆勤賞ですね。
今回のアルバムでは洞窟(1曲目)→森(2曲目)→海辺(3曲目)と来て、この4曲目からようやく海に潜り始めます。
4曲目は『Dive into the Liquid』=海に飛び込む、なのでまだ浅い海を泳いでいるイメージの曲となっています。
テンポは173BPM。「波」を73と読み換えて173BPMにしました。「良い波」の語呂合わせだったかもしれない。いずれにせよ、DJで使うとき少しめんどくさいやつです。
今回の曲もほとんどサンプルパックで作っています。ただ、コンストラクションキットは使っていなくて、サンプルを組み合わせたり加工したり逆再生したり切り刻んだりしてバリエーションを増やしています。
使用した音源
ほとんどサンプルパックなので、使用音源は2つのみです。ちゃちゃっと解説しましょう。
ベース
メロディのサンプルに合うベース進行は自分で作った方が早いので音源を使います。
今回はサブベースっぽい音ですが、例のサブベース専用シンセは使わず、Native Instruments「FM8」を使いました。サブベースというより柔らかいリースベースに近い?
今回はLOOPMASTERS「Deadly Drum & Bass FM8 Presets」を使いました。
ジャケットがオシャレ。比較的アグレッシブなシンセプリセットですが、静か目なベースの音も入ってました。「Bass D&B DeepSub NS」というプリセットです。
ちなみに、ベースの進行は前半と後半で少し変えています。後半は僕の大好きな456系。正確には645進行です。
アルペジオ
アルペジオにはNative Instruments「Absynth5」を選びました。
Native Instruments縛りでもやってたのかな?
デフォルトプリセットのなかから「Glass Marimba」を選択。
名前からして良い音がしそうですね。
ただ、高音がものすごいキンキンしている音だったので、がっつりハイカットしています。
使用したサンプルパック
ここからが少し重いんだ…。
ドラム
キックにはLOOPMASTERS「Liquid Rollers」を使いました。
これの「LIQ2_Kick_2」という音を選んでいます。
オーソドックスで良い音です。
スネアも同じサンプルパックから。「LIQ2_Snare_8」です。
トップループは2種類のサンプルを使っています。ハーフテンポのものと通常テンポのものを使い分けています。
どちらもFREAKY LOOPS「Liquid DnB」から音を拝借しました。
ハーフテンポは「LDNB_Drum_174_Nuke_top_FRK」、ノーマルテンポは「LDNB_Drum_174_Spaghetti_top_FRK」。
フィルはおなじみCLASS A SAPLES「Supercharged Drum Fills」。
「CAS_SDF_Drum_Fill_123_125_BPM」を使っています。
少し音の終わりの音量を下げて自然にフェードするようにしています。
あと、そのまま使う部分と、刻んで使う部分を分けて、バリエーションを増やしています。
あと、ドラムにはDada Life「Endless Smile」をかけてビルドを作っています。
プリセットは「NO LIMIT」でした。意外とSOFTよりMEDIUMの方が使いやすいんですよね~。
ピアノ
ピアノはコード系のものとメロディ系のものを重ねて使っています。
コード系のものは2つ使っていて、曲の前半後半で切り替えています。
どちらもSINGOMAKERS「Drum & Bass Stratosphere」を使っています。
「SDBS_172_E_Piano_42」と「SDBS_172_E_Piano_46」を使いました。前者が前半、後者が後半。
メロディ系のものも同じサンプルパックから。「SDBS_172_E_Piano_43」です。
本当に綺麗な音が揃っている。
ちなみに、逆再生した音も混ぜて単調さを減らしています。
あと、ドラムもそうですが、サンプルを刻んでトリプレットにしたり、音を繰り返したりして展開を増やしています。
少なく短いサンプルで曲を作るための一工夫です。
メロディ
これだけでは展開性に欠けていたので、さらにサブのメロディを追加しています。
TEMPORAL GEOMETRY「Outer Intelligence Ambient Arps」です。
相変わらずこのレーベルのサンプルパック名は長ったらしいですね。好き。
「Outer_Intelligence_E_80_072_」というサンプルを選びました。良い音。
エフェクト
エフェクトはいつもの…ではないんですよね、今回は…。珍しい。
今回はPRODUCTION MASTERS「Ambix」を使いました。珍しい(大事なことなので2回)。
まず、スウィープアップには「PMAM_FX_Sweep_Up_3」を使いました。
長尺のものと短尺のもの、2種類用意してます。
スウィープダウンには「PMAM_FX_Sweep_Up_2」を使っています。
「あれ?Sweep upって書いてあるけど…」って思ってたら逆再生してました。
どちらかというとインパクト系の音です。
水音
DD02には欠かせない水の音。今回は浅い海中がテーマなので、水面付近の波の音を持ってきました。
ちなみに次の曲はもう少し深い海がテーマなので、水中のこもった水音になります。
今回は水音を2つ使っています。何故使い分けたのかは謎です。
今回はCINETOOLS「Nature Ambiences Water Flow」を使いました。
Sonicwireで買ったのに、今見たらストアから消えてました。FREAKY LOOPS系列のレーベルは全撤退したらしい。かなしい。
今回は「NACW_Rocks_Surges_Splashy_Bubbles_veryclose_CT」と「NACW_Rocks_Surges_Splashy_Bubbles_veryclose2_CT」を使いました。
Very Closeと書いてある通り、波を近くで録音したサンプルみたいですね。
今回はそんなに時間かからなかった
今回の楽曲解説はそんなに書くのが大変じゃなかったですね。なんでだろう。
使った素材が少なすぎたかな?あれもこれも無造作にサンプルパックを使わなかったのも要因かな~
というわけで、ようやくメタ・ルミノールの解説記事が書けそうです。お楽しみに~
では、また今度~。