【楽曲解説】Accepted Music
楽曲情報
TechnoMori Records.『MAKINA FLOWER 2nd Vol.1』Track.02
Accepted Music
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どうもこんにちは…今日の楽曲解説はちょっとやる気がないですが、頑張っていきましょう。
ぶっちゃけ失敗作です
やる気がないのはですね、2~3日で慌てて仕上げた曲であるため、詰めが非常に甘いからなんです。
クオリティが低いのであんまり解説する気力が…。音源とサンプルパックだけ紹介してとっとと終わりたい。
個人的にクオリティが低いと感じている点は
- ガバキックが雑(低音とアタックが出てない)
- ガバキックのアタックが遅く、後半のビルドで音が遅れて聴こえる
- ガバキックのリリースが短く、違和感を覚える部分がある
- ガバキックを不規則に打ち過ぎてBPM感がない
- 諸事情によりリードが安っぽい(後述します)
- アルペジオの音の入り方が雑でわざとらしい
…などです。あーもう解説やめようかな…。でもやらないわけには行かない。
2~3日で仕上げた理由は、またしてもアレです。
公募締め切りの数日前に、公募の存在に気が付いたからです。
締め切り前日に気が付いた「!!!DANGER ZONE!!!」よりかはマシに聞こえるかもしれませんが、否。
あちらはメロディー禁止コンピだったので、前日でもなんとかなったんです。
でも、こちらはMakina限定コンピ。コードとメロディーを1から考えねばなりません。
故に、超大慌てで制作することになりました。それが曲の詰めを甘くした原因でもあります。
ただ、このMakinaコンピ、定期的に公募が開かれているみたいです。
そのうちリベンジします。今度こそ余裕を持ってちゃんと作る。
Makina vs Speedcore
Makinaを作るのは初めてなので、制作はとても大変でした。
よくよく考えたら、作ったことのないジャンルを2~3日で仕上げるなんてどうかしてますね。狂ってる。
知り合いにMakinaを専門に作ってる方がいたので、その方のツイートから色んな情報を盗みました。
ベースはオクターブで上下させて鳴らすとか、キックにクラップの音を重ねるとか、曲尺長いとか。
MakinaはUK Hardcoreに似て非なるジャンルなので、UK Hardcoreにならないよう工夫するのが大変だった覚えがあります。
それで、例によってSpeedcoreになります。
これはもう僕の代名詞なので、諦めてください。
僕の曲はチルアウト系ジャンル以外、100%Speedcoreになります。
例外はありません。チルアウト系も場合によっては倍速になります。
コード進行は多分ネットから拾ってきました。それを自分なりにアレンジしたかもしれないし、してないかもしれない。
メロディーは悪くないと思います。今回特筆しておきたいのはスケールです。
この曲のスケールはC Major、すなわちハ長調です。
僕は、白鍵の音はストレートすぎてあまり好きではありません(絶対音感があるのも関係してるかも)。
そのため、シャープとかフラットがたくさん付いてるスケールが好きなんです。
なんですが、このメロディーは何故かC Majorが一番合いました。不思議。
それから、今回もまた「ガバキックを数千BPMで鳴らしたものにピッチベンドをかけてワブルベースっぽくする」やつをやってます。
しかも、それをMakina特有のスクリーチみたいな音として使ってます。本当にアホだと思う。
ただ、この技はガバキックのクオリティがイマイチだと上手く決まりません。
今回はガバキックがダメダメなのでこの技もイマイチ上手く決まってません。
自分で言ってて悲しくなってきた。書くのやめよかな…。
使用した音源
そんなこと言ってられない。提案をするんだ。というわけで音源の紹介です。
キック/ガバキック
まずはキックの音。
Makinaはサンプルパックがほとんどなく、しかもMakinaのキックはやや特徴的です。
そのため、キックは自作せざるを得ませんでした。
使用した音源はいつも通りSonic Academy「Kick 2」です。ガバキックもこれ。
メインベース
メインで鳴らしてるベースの音はLennarDigital「Sylenth1」とReveal Sound「Spire」の2本仕立てです。
…あ、Sylenth1を紹介するのは初めてですね。
割と昔からあるシンセで、音も細いんですが、未だに人気が高く、シンセプリセットも数多くリリースされてます。
でも流石に最近はSylenth1のシンセプリセットがリリースされることも減りましたね。今はXfer Serumの時代。
前者はPRODUCER LOOPS「Trance & EDM for Sylenth」から「BS - Melborne Bounce Bass」を、後者はTRANCE EUPHORIA「Anthemic Trance Elements for Spire」から「BASS - Zerron」を使用しています。
Makinaのベースは短くてぽこぽこと跳ねているような(バウンシーな)感じです。
雰囲気としてはMelborne Bounceのベースに近い気がしたので、それ系のシンセプリセットを選びました。
サブベース
また、ブレイクで鳴らしているサブベース的な音はSerumです。
LOOPMASTERS「Ambient Sound - Serum Presets」から「PW122_Bass_Sub_02」を使用しました。
サブベースのシンセプリセットはそれほど数が多くないので、同じシンセプリセットを使い回すことになりそうで嫌です。
あ、でもサブベースってそんなに特徴ないし、使い回してもいいかな…。
そういえば、DIGINOIZがサブベース特化型シンセサイザーSubdivineを出してましたね。いつか買うかもしれない。
(追記 買いました。まあまあ良いですよ、これ)
コード
コードもSerumで鳴らしてます。
メインで鳴らしてるのはVANDALISM「Shocking EDM for Serum」を、ブレイクで鳴らしてるのはBLACK OCTOPUS「Ambient Selection by AK & Tim Schaufert」です。
それぞれ「SY_Charged」と「PD Chord Drone」を使用しています。
前者、VANDALISMのシンセプリセットは「Shockingなんとか」というタイトルでシリーズ化されてます。
僕はサンプルパック&シンセプリセットコレクターなので、シリーズものを見かけると全部買いしたくなります。
なので、した、っていうわけです。VANDALISMのシンセプリセットはだいたい買いました(持ってないシンセのプリセットは除きます)。
ただ、正直なところ、VANDALISMのシンセプリセットは「なんか思ったのと違うなぁ…」「なんか好みじゃないなぁ…」という印象が強いです。
ただ、めちゃくちゃ安いです。2000円もしません。1500円くらい。
「お金がないけど音が作れない、もうつべこべ言わないからとにかくシンセプリセットが欲しい」という場合には大いに役立つと思います。
あ、Disってないですよ。VANDALISMの活用法はちゃんと模索します。好きなメーカーです。あ、やっぱ嘘かも…。
後者はシンセプリセットではなく、サンプルパックの中にシンセプリセットが少し入ってるタイプのものです。
僕はこういう「おまけ程度のシンセプリセット」があまり好きではないんですが、とても良い音だったので採用しました。
このサンプルパックは前者とは逆でクオリティが高いです。
あと、そんなに値段が高くないのに、とんでもない量のサンプルが入っています(使えるかどうかは別として)。
アンビエントのサンプルパックなので、アンビエントを作りたい方は買ってみてはどうでしょうか。
アルペジオ
話が逸れました。
馴染まず浮きまくっているアルペジオのプラックですが、Sylenth1を使いました。
浮いてるのは僕のせいです。Sylenth1に罪はありません。
僕のことは嫌いになってもSylenth1のことは嫌いにならないでください。
PRODUCER LOOPS「Trance & EDM for Sylenth」から「PL - Ehsun Signature Pluck」を使用しました。同じシンセプリセット…。
リード
リードにはKV331「SynthMaster」を使用…していました。過去形です。
というのも、SynthMasterを使って曲を作って書き出したところ「なんか音が変わる」という怪奇現象に見舞われてしまったからです。
怪奇現象というか、普通にバグです。もしかしたら僕の設定ミスかもしれないけど。
なので、SynthMasterは怖くて使えないシンセになってしまいました。高かったのに。悲しい。
アップデートを待ちましょう。
なので急遽別のシンセで音作りをやり直しました。
ただ、急遽すぎたので音作りが甘く、音が細く、安っぽくなりました。悔しい。
Sylenth1とSpireを使用しました。しかもSylenth1は2台。
使用したシンセプリセットは、
- PRODUCER LOOPSの「Trance & EDM for Sylenth」(Sylenth1)
- Srav3Rさんの「Srav3R Sample Pack 1」 (Sylenth1)
- TRANCE EUPHORIAの「Future Trance Leads for Spire」(Spire)
です。
個々のシンセプリセットは良いのですが、重ね方がダメでした。
シンセを重ねるのがかなり苦手です。音色を聴き分ける力が弱いので、目的を持って重ねることができません。
適当に重ねることしかできないので、運任せの音作りになります。
ピアノ
あと、もう言わなくて分かると思いますが、ブレイクのピアノはNative Instruments「The Grandeur」です。
ほぼ毎回書いてるのに、未だに綴りを覚えられない。
Grandは分かる。グランドピアノのGrandだよね。eurって何、eurって。ェゥア。
使用したサンプルパック
今回はそこまでサンプルパックを使ってない気がします。
でも、特筆しておきたいサンプルがあるので気を抜かずに書きます。
ドラム
キックは自作ですが、クラップはサンプルパックを使用しています。
Srav3Rさんの「Srav3R Sample Pack 1」から、「Clap (4)」を使用しました。
ハイハットは入れてません。Makinaのビートは比較的ミニマルな方だと感じています。
声ネタ
今回一番紹介したかったのは声ネタ。
VANDALISM「Ultra G-House Vocals」を使用しています。
先ほどVANDALISMのシンセプリセットをボロクソに言いましたが、こちらはかなり良いサンプルパックだなと感じています。
VANDALISMは声ネタやボーカル素材を「UltraなんとかVocals」シリーズで販売しています。
こちらは使い道がかなりありそうです。しかも安い。
今回は音程が一定になっているラップっぽいサンプルパックから引っ張ってきましたが、メロディーのある声ネタも充実しています(というかそちらの方が多い)。
音程が一定になってるラップ風のサンプルパックには「Ultra Bass House Vocals」「Ultra Trap Vocals」「Ultra Moombahton Vocals」などがあります。
こういうのはMakinaなど他のジャンルに応用しやすいのでとても良いです。
今回は「Ultra_G_House_Vocals_05_F_Minor_122BPM_DRY」と「Ultra_G_House_Vocals_04_C#_Minor_124BPM_WET」を使いました。
ファイル名を見ていただければ分かりますが、何故かDry(リバーブなし)とWet(リバーブあり)を混ぜて使っていました。
単純に僕のミスです。こういうのがあるからダメなんだ。
あと、Hardcoreらしさを出すため、サンプルのピッチを上げています。
エフェクト
次に、もう紹介するのが面倒なくらい毎回使ってるライザーとドロップの紹介。
SOUNDBOX「Impacts, Risers & Drops 5」から「SB_IR&D5_128_4BAR_RISE_15」と「SB_IR&D5_128_4BAR_DROP_05」と「SB_IR&D5_128_4BAR_DROP_06」。
SOUNDBOX「Impacts, Risers & Drops 6」から「SB_IR&D_6_128_RISES_085」。
これ以上でもこれ以下でもないです。
最後に1つ、初めて使ったトランジション系サンプルパックの紹介です。
今回使ったのはBLACK OCTOPUS「Ambient Rimshots by AK」です。
これは、アンビエントに使えそうなリバーブのかかったリムショットを100個収録しているサンプルパックです。
今回は「なんかサビ前のクラップの入りが急で不自然だなぁ」と思ったので、そこに使っています。
逆再生音+通常音を組み合わせてトランジション系の音にしました。
逆再生すると楽しいです。
このサンプルパックはなんか物足りないときに使うとなんか良い感じになっちゃうので、今後様々な曲で使用していくことになります。
しかも安いです。安くて便利。故に依存。
余談ですが、僕はリムショットが果たして何の楽器なのか、未だに分かっていません。
今調べたところ、スネアドラムの端っこを叩くのがリムショットだそうです。へぇー…。
今回は「AR_Rimshot_007」を使いました。
あー、疲れた
楽曲解説記事を書くときは、いつもプロジェクトファイルを開いて、どの音源やサンプルパックを使ったか調べながら書きます。
今回はなんとなく「BGMがないと暇だな」と思い、何を思ったのか、自分の曲をひたすら聴き続けていました。2時間以上。
そうしたら、なんとなくこの曲が好きに思えてきました。単純接触効果っていうやつでしょうか。
ちなみにこの曲はイントロとアウトロにFX系の音を入れてないので、プロジェクトを再生するとノンストップでループしてくれます。
おかげさまで気が狂いそうです。洗脳されました。自分の曲なのに。
今、楽曲解説が10曲くらい控えてるので、マジで頑張らないと追い付けそうにないです。ヤバいですね。
というわけでcutableでした。またね~。