【楽曲解説】ボッカデラベリタ(工事中Remix)
楽曲情報
ボーカロイドアレンジカバー曲『ボッカデラベリタ(工事中Remix)』
原曲:柊キライ『ボッカデラベリタ』
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- 今でも忘れない4月26日
- 映像に隠された秘密
- ボッカデラベリタ(工事中Remix)のジャンルは?
- 使用した音源
- ガバキック
- サブベース(全体)
- ワブルベース(Dubstep系)
- ベース(Psy系)
- ベース(Trap系)
- ベース(Bassline+Footwork系)
- ワブルベース(Bassline系)
- ベース(UK Hardcore系)
- ベース(Dubcore系)
- ベース(Hardstyle系)
- ワブルベース(Hardstyle系)
- ワブル?ベース(Footwork系)
- サイケリード(Psy地帯)
- 口笛リード(Psy地帯)
- リード(Trap地帯)
- リード(Bassline地帯)
- リード(マッシュアップ地帯)
- リード(UK地帯)
- リード(アウトロ)
- ピアノ
- 鉄琴
- アルペジオ
- パッド
- スタブ
- コード
- ボーカル
- 使用したサンプルパック
- なんか過去一書くのが大変だった気がする
今でも忘れない4月26日
こんにちは~!ヒズミ零です~。
今回はようやく『ボッカデラベリタ(工事中Remix)』の解説です。
ボッカデラベリタが投稿されたのは2020/04/26の19:00。
ちょうどこの頃と言えば、『エバ(工事中Remix)』がそこそこ人気になりつつあった時期ですね。
そんなある日、突然柊キライさんのTwitterで新曲の告知が…!
柊キライさんのファンになってから初めての新曲公開ということもあり、ものすごく楽しみにしていました。
ただ、ちょうどその日は徹夜明けで、お昼頃には寝てしまうような日でした。
仕方なく、19時の数分前にアラームをセットして、スヤァ…することになります。
そして迎えた19時。
まず、曲名で驚きました。『ボッカデラベリタ』?何だこの呪文のような不思議な言葉は…。
次にサムネイル。これもびっくり。「何か予想より凄まじい感じがするぞ…」。
そして、一度聴いてさらにびっくり。「凄まじい怨念を感じる…」。
当初は、一度聴いたらすぐに二度寝するつもりでいました。
しかし、結局、どハマりしてしまい、20時までずーっとリピートで聴いてました。
それくらい、僕のなかでは衝撃的な曲でした。
そのあとはもう一度寝たわけなのですが、起きてもう一度聴いてみてもやっぱりすごい。めちゃくちゃ好きな曲。
実のところ、工事中Remixは『エバ(工事中Remix)』で封印して、オリジナル曲で戦っていくぞ、と考えていたのですが…。
前言撤回、居ても立っても居られず、すぐに『ボッカデラベリタ(工事中Remix)』の制作に取り掛かりました。
なので、多分5月から8月くらいまで、ずーっと1つの曲を作っていたという計算になります。
かなりの力作です。
映像に隠された秘密
ちょっとイレギュラーですが、最初に映像について書こうと思います。
どうも、変わりまして映像担当のアオねこです。
『ボッカデラベリタ(工事中Remix)』の映像ですが、実は全体的に柊キライさんの過去作やヒズミ零の過去作を連想させるような表現を多用しています。
まず、冒頭の回転する正方形。これはボッカデラベリタの冒頭と同じです。これは分かると思います。
次に、タイトルロゴが出てきますが、ここのモーションはよくよく見るとオートファジーのロゴアニメーションと同じです。
ちなみにタイトルロゴは頑張って考えました。作り方も原始的で、フォントのベジェパスを変形させるというものです。
そして1番に入りますが、1番はオートファジーとエバとボッカデラベリタのリスペクトが続きます。
まず「君は軽薄 くたびれだらけ」の部分。ここはオートファジーの1番をイメージしています。文字の後ろの四角形のレイアウトに注目です。
蛇足ですが、「あなた」の部分でイラストの線画がチラつくのも個人的には面白い演出なんじゃないかなと思います。
次に「ワイワイドンチューノー~態度で示さなきゃ」はエバをイメージしています。
こっちの方が分かりやすいかな?
ちなみに「言葉にせずに」の文字がイラストの口を隠しているのも拘りポイントです。
あと、所々白い線画を点滅させながら重ねて、それとなくカッコよくしています。
「明かさないように」のインクモーションは素材を使っていますが、口にバッテンを書くような表現にしているのがミソですね。
そして「アイ アイ アイヘイチュー~その通りです」はボッカデラベリタをイメージ。
楔のような形をした図形がポイント。ちなみに、この部分「アイ アイヘイチュー」と記載されていますが、実際は「アイ アイ アイヘイチュー」です。アイが1個足りなかった。僕のミスです。すんません。
あと、回転する文字も本家リスペクトです。この回転する文字、すごくカッコ良いですよね。
そんななか、横にびよーんと伸びる「それは」はエバのラスサビを意識しています。
エバのラスサビにこんなモーションがあった気がします。
サビはボッカデラベリタをベースにしつつも、好きなように暴れました。
「あああああああ」の表現がかなり難しく、何度か作り直した気がします。
そして間奏。ここもよく見て欲しいのですが、円形に図形が並んでいるのが見えると思います。
この図形、よーく見るとそれぞれオートファジー、エバ、ボッカデラベリタの間奏に出てくる図形となっています。三つ巴です。
ここは割と拘ったのですが、あまり目立たないので気づいていない人もいるかもしれないですね。
こんな感じで、ボッカデラベリタのみならず、オートファジー、エバの映像をもリスペクトしているんですが、まだまだリスペクトしているものがあります。
それは、柊キライさんの第1~6作目(要するにオートファジー以前の作品)です。
これはかなり細かいので気づかなかった人も多いのでは…?
まず、2番の歌詞ですが、文字に切れ込みが入っていると思います。
これ、実は第1~6作のリスペクトなんです。比べてみてください。
「君がいなきゃ今頃」の回転がボッカデラベリタリスペクトなのでそちらの方に目が行くと思いますが…実は第1~6作をリスペクトしているんです。
そのあとに続く2番Bメロの滑らかなモーション、ここから先は弟の過去作をリスペクトしています。
滑らかなモーションといえば、やはり工事現場P時代のMVですよね。それを意識しています。
その他、関係ないですが「火傷させる」のうねうねした感じと、「secret」のイラスト反転も割と気に入ってます。
そして、一番分かりやすいのが「出てこないで」ですね。
これは色とイラストからして完全にオートファジー。
「君がいるから」の表現(一部界隈では陽炎モーションと呼ばれる)はスピード×コアでも使いました。
ここら辺は本当に弟の過去作ばっかりです。
「痛い 痛い」のカメラアニメーションも、「はいはい~その通りです」の分解された文字も、こいつらはパペッタのリスペクトです。気づきましたか?
そして間奏に入る手前で一瞬だけ画面が藍色とオレンジ色に染まります。
この配色は柊キライさんの第1~6作の配色と全く同じです。これもなかなか気づいた人は少ないのではないでしょうか。
間奏の万華鏡みたいなアニメーションは本家リスペクトです。ただ、本家とは少し使い方が違うので、また違った印象があると思います。
そしてラスサビ手前の手書き文字。実は自分で書いたんですが、これはチョコミントタピオカバナナジュースからの引用です。
余談ですが、字が汚なすぎて、何度も書き直しました。
そして、ボーカルがない部分で画面が暗転。黒背景に白文字+ノイズは柊キライさんの第1~6作目リスペクトです。これもかなり地味なリスペクト。
そして「どうにもならぬ」で完全にオートファジーになります。嗚呼。
ラスサビは大暴れしました(曲も暴れまくってたので)。そのせいで、YouTubeでは画質劣化が酷いことになってます(ニコニコ動画の方が綺麗です)。
しかし、実はここでもある曲をリスペクトしています。
「!!!!」というテキストが一瞬出ると思うんですが、これは柊キライさんがTwitterやTikTokに上げていた「ボトム」のMVをリスペクトしているんです(今残ってるのかな…?)。
これが分かった人はかなりすごいです。
そしてちょくちょくオートファジーになったりボッカデラベリタに戻ったりを繰り返します。
最後の「な な な な なんですの」が文字化けするのはパペッタ譲りです。
そしてオートファジーになって動画が終わります。赤背景になり、画面が割れ、かつイラストが反転するのでかなり怖いです。ここは完全にホラーになるように仕向けています。こわい。
こんな感じで、柊キライさんの過去作やヒズミ零の過去作の映像をごっちゃ混ぜにして、『ボッカデラベリタ(工事中Remix)』の映像は作られています。元ネタ、いくつ分かりましたか?
ちなみに余談ですが、映像のどこかに出てくる文字化け文は、解読ができるように調整しています。
それを解読すると何か分かるかも…?あ、でも分かっても口外しないでね。
それから、忘れてはいけないのがイラストの話。
今回はTMKさんだけではなく、角土ノ日レッカさんという方をゲストに招いて、背景イラストを描いていただきました。
背景がくっきり見えるシーンは数少ないですが、動画を一時停止してじっくり眺めてみてほしいです。
ここにも、ビードロとか涙の結晶(ティアドロップス)とか、柊キライさんの過去作のモチーフが大量に散りばめられています。探してみてください。
ちなみに、画面の中央にある目は「真実の口」ならぬ「真実の眼(プロビデンスの目)」です。
ちょっとしたジョークのつもりで入れてもらいましたが、案外良い感じになって良かったです。
そして、相変わらずTMKさんのイラストはめちゃくちゃカッコいいです。安定感があります。
ただ、今回は僕が「もっとヘイトMAXにしてください!」「地獄に堕ちても這いずり上がってきて呪って来そうなくらい怨念MAXにしてください!」と我が儘を言い過ぎたせいで、何度も修正してもらうことになってしまいました。
この件に関してはマジですみませんでした。憎しみとか怒りの表現には強いこだわりがあるんです…。
でも、その甲斐あって最高の映像になったと思います。感謝…。すごく感謝……。
ボッカデラベリタ(工事中Remix)のジャンルは?
映像の話だけで4000字か~…ここから10万字くらい書きたいんだけど大丈夫かな?
まぁいいや。長文になるのは見えてるので、目次を選んで読む、斜め読みするなど、各自で頑張ってください。
さて、今回の工事中Remixですが、ジャンルは「Bassline Hardcore」というものになっています。別名Dubcoreです。
Dubcoreの方が有名なジャンル名だと思います。その名の通り、DubstepとUK Hardcoreを組み合わせたジャンルで、音ゲーでは王道のジャンルです。
Dubcoreは「ベースドロップ系」として知られるUK Hardcoreのサブジャンルです。
ベースドロップっていうのは、まぁざっくりと言うと、ベースがブワブワ鳴るパートが曲の目玉になるという意味です。
でも、UK HardcoreってDubstep以外にも色々なベースミュージックと融合しているんですよね。例えばTrapとかHardstyleとか。
なのに、それらの融合を果たした音楽を指し示すジャンル名が無いんです。
Dubcoreと呼んでも良いんですが、例えばTrap×UK Hardcoreの曲を「Dub(step)」coreって呼ぶのも変ですよね。
そこで最近提唱されているのが「Bassline Hardcore」というジャンル、というわけです。
「Dubcore」だとDubstep×UK Hardcore限定のカップリングですが、「Bassline Hardcore」ならDubstep以外のベースミュージック×UK Hardcoreの総称として使える…というわけです。
あまりメジャーなジャンル名ではありませんが、良いジャンル名だと思うので僕は積極的に使っています。
さて、このBassline Hardcoreですが、大きく分けて4種類くらいあります。
Dubstepとの融合
これが俗に言うDubcoreです。
ただ、いかにも「DubstepをそのままUK Hardcoreに混ぜました」っていう感じの曲だけがDubcoreであるとは限りません。
動画のように、ワブルベースを高速でビヨビヨさせるテクニックが用いられた曲もDubcoreと呼んで良いでしょう。
個人的には後者の方がオリジナリティがあって好きです。Gettyさんの作る曲は後者のタイプの方が圧倒的に多いです。
Hardstyle(Psystyle)との融合
キックがちょっとHardstyleっぽいUK Hardcoreです。
Hardstyleほど歪んではいませんが、ちゃんと歪んだキックになっています。
ベースもローリングベースになることが多く、その場合はPsystyleっぽくなります。
いずれにせよとてもカッコいい感じです。
Trapとの融合
途中で普通に170~180BPMくらいのTrapになります。
最近はTrapっぽいハイハット連打を色々なジャンルに持ち込むのが流行っている気がします。
そのTrapごちゃ混ぜ文化の先駆けがBassline Hardcore…だと思います、多分。
Juke/Footworkとの融合
動画は一聴するとHardstyle系ですが、ベースドロップ(≒サビ)でキックのリズムが不規則になります。
このキックの不規則さはJuke/Footworkというジャンルにそっくり。なので僕は勝手に「Footwork系」と呼んでいます。
こんな感じで、Bassline HardcoreはDubstep、Hardstyle、Trap、Footworkの4ジャンルと融合することがほとんどです。
話を工事中Remixに戻しますが、原曲のテンポが170BPMと、普段の柊キライさんより速いことに気が付いた僕は、UK Hardcoreにアレンジすることをまず思い付きました。
しかし、普通のUK Hardcoreでは面白くないのでBassline Hardcoreにしよう、ということになりました。
そこで、どの系統のBassline Hardcoreにするか考えました。
考えた結果、「全部混ぜちゃえ」ということになり、Dubstep、Hardstyle、Trap、Footwork、全ての要素を入れたRemixにすることにしました。
まず1番の前半は完全にTrapです。ここは原曲も少しハイハットがTrapっぽかったので、Remixでも素直にTrapにしています。
一方、1番後半はGettyさん風のBassline Hardcoreになります。いかにもDubstepという感じではなく、ワブルベースを高速でビヨビヨさせる感じ。
間奏では対照的に「DubstepをUK Hardcoreにそのまんま混ぜました」みたいな感じになっています。
2番前半はHardstyleです。ちなみに何故かトリプレットです。盆踊り。
2番後半はキックが不規則になるFootwork地帯。
その他細かい部分は普通のUK Hardcoreです。アウトロとかもそう。
こんな感じでBassline Hardcoreの全要素を混ぜることに成功しました。
というわけで、今回のジャンルはBassline Hardcoreごった煮×Speedcoreという感じになっています。
全体としてはGettyさんの作風をリスペクトしています。GettyさんのBassline Hardcoreはマジで良いのでおすすめです(特にJ-NERATIONシリーズに入ってる曲が好き)。
ちなみに、Dubstep、Hardstyle、Trap、Footwork、4ジャンル混ぜているので、それだけ作るのが大変でした(よくよく考えたらイントロ間奏でサイケも混ぜていた)。
それぞれのドラムパターンを用意したり、ベースの音をシンセで用意したりするの、本当に面倒でした。
DAWのCPU使用率も限界ギリギリです。しんどいし重いので二度とやりたくない。
使用した音源
こんな感じで4ジャンルくらい行き来しているので、使ったシンセの数が尋常じゃないです。書くのめんどくさいなぁ…。
特にベースがヤバイ。普通のベースに加えてワブルベースがあるからヤバイ。
ガバキック
ガバキックは言うまでもなくSonic Academy「Kick 2」。
例外はありません。一生使う。
ガバキックはSpeedcoreの命なので、実質このシンセが僕の命です。
ガバキック作るとき以外は全く使わないんですけどね…。
サブベース(全体)
サブベースはいつも通りDiginoiz「Subdivine」です。
ちなみに最近、こいつの上位互換っぽいシンセがリリースされて心が揺れています。
買おうかな。でも買ったらこいつの出番無くなるな…。
今回は「Digital - 2.Not A Mousetrap」というプリセットを使用しています。
全然目立たないけど、さりげなく低音を補強してくれる感じの音です。
割と曲全体で使っています。
ワブルベース(Dubstep系)
イントロのDubstep地帯ではNative Instruments「Massive」を使っています。4台。
作った後だから他人事みたいに言えるけど…無駄にめちゃくちゃ頑張ってますね。
ちなみにDubstepは作るのが嫌いなジャンルTOP3に入ります(No.1はFuture Bass)。
Dubstepを作るのが嫌いな理由No.1は「シンセを立ち上げる数頭おかしい」からです。
Dubstepはサンプルパックで済ませたい…サンプルパックを使っても作るのめんどくさいから、シンセで作るとかもう二度とやりたくないし、やらないと思います。
もうちょっと賢く簡単にDubstepを作れる技法やシンセが開発されてほしい。
今回使用したプリセットは以下の通りです。
- FREAKY LOOPS「Serious Electro & Dubstep」-「BS Growl 2」
- FREAKY LOOPS「Monster Dubstep」- 「BS Exclamation」
- FREAKY LOOPS「Complextro & Dubstep Vol 4」-「BS No More Questions」
- FREAKY LOOPS「Complextro & Dubstep Vol 2」-「BS Pitchfall」
それぞれ
- ブォォォンン↑って上がる感じの音
- 機械的なビビビビビビっていう感じの音
- ブォンブルルンブォンみたいな複雑なテンポの音
- ビュウォンン↓って下がる感じの音
です。言葉じゃ伝わらないな…。とりあえず、いろんなプリセット使って頑張って曲作ってんだな~というのが伝わればOK。
ベース(Psy系)
イントロサビのDubstep地帯の次に来るのは、PsyTrance風の間奏です。
ここのサイケベースにはReveal Sound「Spire」を使っています。
Spireでベースの音を出すの珍しいですね。リードとかパッドのイメージが強い。
今回はTRANCE EUPHORIA「PsyTrance Another Dimension」から「BA Psybass V」を選んでいます。
パペッタではサイケベースに苦戦してサンプルをちまちま張り付けていましたが、今回はシンセプリセットでなんとかすることができました。
音をそれほど重ねなかったから…かな?
ベース(Trap系)
間奏直後の1番は入りの部分は本家っぽくTrapです。
Trapのベースはサブベースと同じでも良いんですが、今回使ったサブベースはアタック感と太さが無かったため、別のベースを用意しました。
TrapのベースにはXfer「Serum」を使っています。
本当にSerumって何でもできる。強い。
今回はPRODUCER LOOPS「Dark Trap for Serum」を使いました。
雰囲気暗いもんね、Trap地帯。Dark Trapは割と好きです。
今回は「PL_DTFS_808_Pierre」というプリセットを選んでいます。
ベース(Bassline+Footwork系)
Bassline地帯の裏打ちベースはSpireです。Footwork地帯でもこの音を使っています。
今回はZENHISER「Spire Bounce Presets」の「BASS - 025」というプリセットを使いました。
これ、Melborune Bounceのシンセプリセットなんですけど、何故か裏打ち系UK Hardcoreと相性が良いです。
キックのアタック感と馴染むよう、トランジェントシェイパーでアタック感を強めています。
ワブルベース(Bassline系)
Bassline地帯のワブルベースはSerumです。4台の。
ほんと、Dubstep系のジャンルは作るのが面倒です。
でも、Bassline Hardcoreを作るのはDubstepほど難しくないです。
なんでだろう。基本的にメインとなるシンセが1つだから…?
ここでは以下の通りにプリセットを使っています。
- PRODUCTION MASTER「Vicious Dubstep XL」-「BASS Sludge Fill」
- BLACK OCTOPUS「Electropolis for Xfer Serum」-「Chugg chugg」
- VANDALISM「Shocking Moombahcore for Serum」-「BS_Background」
- BLACK OCTOPUS「Biomorphic - 128 Serum Presets」-「BS - Hard Electro」
それぞれ
- フレーズの頭で「ブォン!」と強く鳴る、ワンショットみたいな音
- フレーズのメインとなる、ビヨビヨした音
- フレーズが切り替わるときに鳴るいかにもワブルベースっぽい音
- これら3つでは音が細かったので、この3つを支えて太くする音
です。
フレーズのメインとなる音は、プリセットにLFOが設定されていて、ノーツをべた打ちするだけでDubstepっぽくなります。
ただ、今回はBassline Hardcoreなので、ノーツを細切れに配置しています(アクセントとしてべた打ちにしている部分もある)。
ベース(UK Hardcore系)
1番の「トップシークレット」あたりとか、1番後の間奏とか、2番サビ後のハッピーな間奏部分では普通のUK Hardcoreになります。
いや、1番後の間奏はDubcoreなんですけど…ベースはサイドチェインのかかったUKベースです。
ここのUKベースで使ったシンセはMassive。使ったプリセットはZENHISER「Massive Hard Dance Presets」の「002 BS - B&M -HDANCEPM Zenhiser」。
このサンプルパックのジャケット…なんかアホで良いですね。
ベース(Dubcore系)
出たよ、Dubcore…。1番後の間奏部分ですね、これまた作るのが面倒…。
…と見せかけて、実はここ、めちゃくちゃ作るの簡単でした。
なんと、シンセ1本で完結してます。一体どういうことなの…。
あの、シンセってたまに「SEQ(Sequence)」ってあるじゃないですか。
鍵盤を長押しするだけでフレーズが流れるやつです。
あれの最強版みたいなことができるシンセがあるんです。
その名もVENGEANCE「Avenger」。僕の曲で使うのは初めてかな…?
こいつの「SQ Complextro 2」っていうプリセットを選んで、鍵盤を長押しするとあら不思議。
何故かドラムの音やワブルベースが鳴り始め、Complextroが一瞬で完成します。
要するに、1台のシンセのなかでドラムマシン、シンセベース、パッド、アルペジオ、その他諸々の音を同時に発音でき、しかもそれらのミキシングができ、さらにノーツをべた打ちするだけで演奏されるように設定するということです。
まじで意味分かんないですね。ほぼ反則です。だって鍵盤押すだけで曲が完成するんだもん…。
今回はドラムの音を自前で用意しているので、ドラムの音はミュートにして、ワブルベースの部分だけ使いました。
だから、この部分はめちゃくちゃ複雑に音が鳴っているように見えて、実はノーツはたった1つ。
ノーツを1つ貼るだけでこんなに複雑な音が鳴ります。マジで反則。
ただ、プリセットをそのまま使う分には便利ですが、1から音作りするのは面倒です。
あと、このシンセを使えば理論上このシンセ1本+ノーツ1本だけで曲が完成しますが、普通にDAW上で曲を作った方が早いです。
今回は役に立ちましたが、正直あんまり使う気になれないシンセです。反則すぎるし。
あと、バージョンアップがものすごくめんどくさい。バグあるのに。
ベース(Hardstyle系)
1番間奏を抜けて2番に入るとHardstyleっぽくなります。
しかも何故かトリプレット盆踊り地帯。
Hardstyleのキックは普通、キックの音にディストーションをかけまくって作るんですが、キックの音にベースの音を重ねるという変わった作り方もあります。
今回はキックに音程を持たせてベースの役割を果たさせる必要があった(し、Hardstyleのキックは作れない)ので、シンセプリセットを使いました。
ここの音はみんな大好きSerumくんです。
KYMOGRAPH「Enchant Serum Presets」の「BA_Hardstyle Kick」を使いました。
SerumでHardstyleのキックを作るのはかなりの変態だと思います。
それを売るのも変態です。助かりました。
ワブルベース(Hardstyle系)
Hardstyle地帯にはスクリーチでも乗せようかなと思っていましたが、上手くいかなかったのでワブルベースを乗せました。
ここのワブルベースはとある曲をイメージして作りました。
↓170BPM前後のTrapを探していたときに見つけた曲です。
Hybrid Trapとは…なかなかやりますね。
Hardstyle地帯がトリプレットになったのはこれを真似したかったからです。
ただ、残念ながらミックスが下手くそで、ワブルベースの音はほとんど聴こえないんですけどね…。
折角ワブルベースの音を聴かせるためにトリプレットにしたのに、ワブルベースが聴こえなかったら、ただ無意味に盆踊り化したということに…。
シンセはMassive。プリセットはFREAKY LOOPS「Monster Dubstep 2」の「BS Brostep Madness」。
ワブル?ベース(Footwork系)
「トップシークレット」のあたりから、ヘッドホンの左右で音がビュンビュン鳴り始めます。
この音、実は過去曲で作った音です。「Metamorphose2800」っていう割と古い曲なんですが…。
これで作った「ガバキックワブルベース」を転用したくなったので、使い回しました。
(ガバキックワブルベースって何だよ…って人は↓の記事を読んでください)
本当はこのリミックスのためにもう一回音を作ろうと思ったんですけど、上手く作れなかったので使い回しで対応しました。怠惰。
ワブルベースみたいですが、その実はガバキックなので、この音はKick 2で作っています。
サイケリード(Psy地帯)
ようやくベースの解説が終わった~けど、まだまだこっからが本番…つらい…。
サイケ地帯のワブルベースみたいなリードはパペッタと同じシンセプリセットを使っています。
っていうか、このシンセプリセットは今後も一生使っていきます。代わりになるものが無いので…。
使ったのはSerum、プリセットはSick Noiseさんの「Sample Pack for High Tech」。
本当に重宝します、このプリセットは。
このプリセットが無くなったら生きていけないかもしれない。
使ったプリセットは「Lead Bandala Mandala 2」「Lead Blaster 2」「Lead Blaster 3」の3つです。
これもパペッタとほとど同じ。
口笛リード(Psy地帯)
口笛といえばパペッタ。もちろん使った音源も同じです。
はい、アオ兄大好き「KonKon Whistle」です。
最近はあまり使ってませんが、他の音源に乗り換えたというわけではなく、単に口笛を鳴らす曲を作ってないだけです。
でも、口笛じゃなくても、リコーダーとかオカリナとかの笛でなんとかなる場面も多い気がする。
リード(Trap地帯)
Trap地帯ではアラビアンというか異国情緒溢れるサブリードを鳴らしています。
これもSerumです。Serum大好き野郎ですね。
使ったプリセットはTrapベースと同じくPRODUCER LOOPS「Dark Trap for Serum」。
これの「PL_DTFS_Lead_Crying_Soul」を使いました。
怪しい感じの音で良いですね。
リード(Bassline地帯)
Serumです!!!後ろでうっすら鳴ってるメロディ。
INDUSTRIAL STRENGTH「Advanced Dealer - Raw Power」の「LD Europe」を使いました。
リード(マッシュアップ地帯)
オートファジーとエバが乱入してくる部分にもサブリードを入れています。
これは8bit系の音なので分かりやすいかも。
使ったシンセはもちろんSerum。何故なら、彼もまた、特別な存在だからです。
そして、8bitといえば自分で簡単に音作りができるというのもポイント。
今回もこれだけ自分で音作りしました。
Metamorphose2800でもやったやつ。っていうか今でもやるやつ。
リード(UK地帯)
2番後の間奏やラスサビ後の後奏で流れるハッピーなスーパーソウはSpireで作っています。
スパソはやっぱりSpire。最近は他のシンセも目に付けてるけど…。
これも頭がイカれてるのか知りませんが、音を4つも重ねています。
重ねたのは
- TRANCE EUPHORIA「Future Epic Driving Trance Anthems for Spire」-「LEAD 011」…高域を煌めかせる担当
- TRANCE EUPHORIA「Future Club Trance Anthems for Spire and MIDI」-「LD Boarding」…中心となる音その1(スクエア波)
- TRANCE EUPHORIA「Future Trance Leads for Spire」-「LD 19」…中心となる音その2(のこぎり波)
- TRANCE EUPHORIA「Massive Euphoric Trance for Spire」-「LEAD 29」…中域で支える担当
です。サンプルパックの名前が似ていて紛らわしいのでシリーズ物にしてほしい。
あと最後のやつ、MassiveなのかSpireなのか紛らわしい。
ちょっと軽い音に聴こえますが、曲のなかで使ったら意外と綺麗に聴こえました。
あと、ピッチベンドをかけてビブラートもつけています。エモさの秘訣はこれ。
リード(アウトロ)
アウトロは明るい前半部分とダークな後半部分に分かれますが、後半のSpeedcore地帯ではスクリーチの音を混ぜています。
こいつがまたもやSerum。そろそろSerum以外のシンセ使えって感じがします。
使ったプリセットは先ほども紹介したINDUSTRIAL STRENGTH「Advanced Dealer - Raw Power」。
ここでは「SY Screech Alien」というプリセットを選んでいます。
あと、地味ですが、曲が終わる直前にピッチベンドをかけて、ピッチが不規則に上下に揺れるようにしています。
何でそんなことしたのかは覚えてません。
ピアノ
ピアノといえヴァ!!!Native Instruments「The Grandeur」牧場!!!
これが無いと死ぬ。
ちなみにボッカデラベリタのオフボーカルをよくよく聴いてみると、ピアノがすごく綺麗でエモいです。
このエモさをなんとか引き出せるようにリミックスしたので、リミックスのオフボーカルもよく聴いてみてください。色々な所で鳴らしています。
ちなみに、生意気にもグリッサンド奏法(鍵盤の上で手を滑らせてキュルルルルンってするやつ)の打ち込みなんかもやってます。意外と難しいのに、割と上手くできています、生意気にも。
鉄琴
よくよく聴いてみると鉄琴がキラキラ鳴っています。
こういう音はSPECTRASONICS「Omnisphere 2」が強いですね。
カリンバとかオルゴールとか鉄琴みたいなキラキラした音を出したいときによく使うシンセです。いや、シンセ…なのか?
今回は「Indonesian metallophone」というプリセットを使いました。
アルペジオ
サビとかで鳴らしてるシンセアルペジオ。ピアノと鉄琴とこいつで高音のキラキラ感を出しています。
アルペジオにはMassiveを使いました。珍しいですね。
AIYN ZAHEV SOUNDS「Safara vol.1 Massive」の「PLUCK - Serena Trance」です。
このシンセプリセット、地味なので買ってから長い間放置してたんですが、トランス系の良い感じの音がたくさん入っているので、最近よく使います。
パッド
パッドにはSpireを使いました。
TRANCE EUPHORIA「Trance Rebellion for Spire」の「PD Cosmic Love」です。
TRANCE EUPHORIA大好き人間か?
柔らかいけど少しザラついた音です。
存在感を抑えたい部分ではベースのルート音だけを、コード感をしっかり出したい部分では普通に3和音全てを鳴らしています。
スタブ
スタブって何かというと、Dub Technoとかに使われる「ポァン…」みたいなワンショット系の音です。
プラックの音に近いかな、っていうかプラックそのものです。プラックって言った方が分かりやすかったかもしれない。
スタブはBassline地帯とHarstyle地帯で鳴らしています。
今回はLennarDigital「Sylenth1」を使いました。ようやくSpire、Serum、Massive以外の登場です。これでEDM四天王が揃いました。
使ったプリセットはPRODUCER LOOPS「Future Bounce & EDM for Sylenth」の「PL - Out of Ordinary」です。
やっぱり、BounceとBasslineは相性良いですね。
コード
僕の言う「コード」というのはスパソのパッドのことです。
コードは大抵1つのシンセで完結させるのですが、今回は珍しく2台シンセを使っています。
2台ある分、音が分厚いです。良いですね。太いは正義。
今回使ったのはまたしてもSpire。Serumばっかりかと思いきや、Spireも大概ですね。
使ったプリセットは、
- TRANCE EUPHORIA「Massive Euphoric Trance for Spire」-「PAD 07」…高域担当
- TRANCE EUPHORIA「Future Epic Driving Trance Anthems for Spire」-「PAD 05」…中域担当
です。スパソリードに使ったパックと同じですね。
ボーカル
当たり前ですがYAMAHA「VOCALOID 5 VSTi」です。
今回はいくつかパートが分かれているので、それぞれのVoice Colorのパラメータを書く必要がありそうでやや面倒です。
メインボーカルの鳴花ミコト
- Exciter -40
- Growl 40
- Breathness 40
- Air 40
- Mouth 0
- Character 25
ラスサビ手前と「明かさないように」の鳴花ミコト
- Exciter 0
- Growl 0
- Breathness 100
- Air 100
- Mouth -100
- Character 32
ちなみにラスサビ手前ではこのミコトちゃんからメインボーカルへのミコトちゃんへと声質が変化していきます。
原理としては、単純に音量バランスを変えてフェードさせるだけです。
マッシュアップ地帯の鳴花ミコト
- Exciter 0
- Growl 0
- Breathness 25
- Air 100
- Mouth -50
- Character 35
+ROBOT VOICE機能を入れてケロケロさせています。
他にもコーラスとして鳴花ヒメちゃんを入れてますが、ほとんど聴こえないし面倒なので今回は書きません。
余談ですが、ラスサビでボーカルを歪ませています。
これにはiZotope「VocalSynth2」とD16 Group「Decimort 2」を使って処理しています。
前者がボコーダーとかボイスチェンジャー的な立ち位置、後者がビットクラッシャーです。
ここの設定は割と苦戦した覚えがあります。
ちなみに、ラスサビではピアノの音などにもビットクラッシャーが少しかかっていて、壊れたラジオみたいな雰囲気になってます。
使用したサンプルパック
シンセ何十台起動してんだ?ってくらい長い音源紹介でした。
サンプルパック紹介は軽めに終わらせたいですね。
キック
通常の歪んでいないキックはNEW LOOPS「Premium EDM Kicks」から選んでいます。
NEW LOOPSといえば、これのクラップ・スネア版とハイハット版を以前よく使っていましたが、キック版を購入したのでよく使っています。
今回は「Solid Kick 06」というサンプルを選びました。
で、このサンプルパック、実は今後の曲で毎回必ず使うようになります。
何故かというと、このサンプルパックには「Kick Transient」というタイプのサンプルが40個くらい収録されているからです。
これは何かというと、キックのアタック部分の音、すなわち中域~高域の音のみを収録したものです。
これを普通のキックに重ねるだけで、アタック感と重量感が一気に増します。
要するに、重ねるとめちゃくちゃキックが良い音になるってことです。魔法の調味料。
というわけで、今後、キックを使う曲ではほぼ100%このサンプルパックからトランジェントのサンプルを借りて使うことになります。
本当に使い勝手が良いので、超おすすめのサンプルパックです。
今回は「Kick Transients 02」を選びました。
ついでに言うと、音を重ねることが前提なので、同じサンプルを使い回しても、重ねられるキックが違えば違う音に聴こえます。
なので、使い回しがバレにくいという利点もあります。
それでも、キックのトランジェントだけを100個くらい収録したサンプルパック、売ってほしいですね。1万円でも買います。
対して、Hardstyleの歪んだキックにはlapixさんの「HiTech Ninja Smaples vol.3」を使いました。
歪んでいないキックを主に収録しているサンプルパックですが、多彩な表現を可能にするために、歪んだキックも入れてくれています。気が利く。
今回選んだのは良い感じに歪んだ「HNS3 Kicks 18」です。
これにHardstyleベースを重ねてHardstyleのキックっぽくしています。
クラップ・スネア
スネアは2種類使っています。
1つはEDMっぽい、重くて芯があるスネア。
これはBLACK OCTOPUS「Superfluidity Liquid Drum & Bass & Drumstep」から選んでいます。何故Liquid…?という疑問はありますが、使ったものは仕方ない。
今回は「Suflu - Drum Hits - Snare - 086」をチョイス。
もう1つはTrapっぽい、軽くてピッチが変化するスネア。
これにはAPOLLO SOUND「Fill the Trap 2」を使っています。
このサンプルパックにはワンショットが入っておらず、ループ素材だけが入っています。
その代わり、ハイハットだけ、スネアだけとなっているので、スネアの音を切り出して並べるということも可能です。
また、ループの終わりにはフィル部分が用意されているので、Trap特有のピッチ変化フィルを簡単に取り入れることができます。
今回は「FTT2_170_Drum_Loop_5_Snare」を選び、ここからワンショットとフィルを抽出して使いました。
それと見逃せないのがクラップの音。ボッカデラベリタといえばあのノリの良いクラップ音ですよね。
今回はKYMOGRAPH「Excimer」から「Drum_Clap_Drop_1」を選んできました。
別に他のサンプルパックでも良かった気がするんですが…何でこれを選んだんだろう。
ちなみに、少しピッチを上げて軽快さを出しているみたいです(他人事)。
トップ
トップループには色々使ってます。
まず曲全体で使っているメインのトップループ。
これにはlapixさんの「HiTech Ninja Smaples vol.4」を使っています。
そういえば、このリミックスを作っている最中にこのサンプルパックを買ったような覚えがあります。
買ってすぐ使ってみた、という感じですね。良い感じです。
今回は「HNS4 Loops 23 175 BPM」というサンプルを選びました。
オーソドックスでとても良い音です。お手本のようなリズム。
次に、イントロのハーフテンポの部分。
これも同じサンプルパックから「HNS4 Loops 25 175 BPM」を選んで使っています。
いや~便利ですね。やっぱりlapixさんはすごいです。
また、Trap地帯にはTrap向けのトップループを採用しています(当たり前だけど)。
今回選んだのは、先程のサンプルパックの第1弾、APOLLO SOUND「Fill the Trap」。
「FTT_170_Hihat_Loop_1」を選びました。
ただ、そのままだとイメージ通りのチキチキTrap感が出なかったので、サンプルを切り貼りして、ハイハットの連打を多めにしています。
そして、Hardstyle地帯はトリプレットなので、普通のトップループではリズムが合いません。
というわけで、ここも別のサンプルを入れています。
ここで使ったサンプルパックも何故かBLACK OCTOPUS「Superfluidity Liquid Drum & Bass & Drumstep」です。
確かにすごく便利で汎用性が高いサンプルパックではありますが…何故…。
「Suflu - Breaks-Top - 278」を使いました。もちろん、トリプレットのトップループです。
シンバル
ライドシンバルにはPRODUCTION MASTER「Zodiac」を使いました。
…え?なんで?これチルアウト向けサンプルパックなんだけど…。
実は僕、ライドシンバルの好き嫌いが結構ありまして、理想的なライドシンバルがなかなか見つからなかったんです。
なので、適当に探してるとき偶然見つけて、採用…という流れで使いました。
どんなライドシンバルが好みかって言われると困りますが…。
「HOSZ_Ride_Clash」っぽいやつ、と言えば良いでしょうか。
今回はこれを使ったので…。
クラッシュシンバルは例によってBLACK OCTOPUS「Superfluidity Liquid Drum & Bass & Drumstep」です。よく使いますね~。
今回は「Suflu - Drum Hits - Crash - 05」をチョイス。
ちなみに、トランジションのために、逆再生したものも使っています。
フィル
メインで使っている(割にはちっとも目立たっていない)フィルはDustvoxxさんの「Fillist」です。
パペッタのときもお世話になりました。今回もお世話になります。
選ばれたのは「FIST_FILL32」でした。
そして、肝となるのはグリッチ系のフィル。
曲が始まる最初のグリッチ音はこのフィルを使っています。
KYMOGRAPHの「Knowledge」です。
今回は「KNLG_Clap_11_ABL」と「KNLG_Clap_12_ABL」を併用しています。
曲の頭で鳴っているのは前者です。
ただこれ、サンプル名に「Clap」とあるように、クラップのサンプルであってフィルのサンプルではありません。
しかし、これはグリッチ加工+フォーリーのレイヤーによって作成された音なので、フィルとしても十分使えます。
なので、今回はフィルっぽい使い方をしてみました。そう、音楽は自由だから…。
エフェクト
毎回変わり映えが無いので紹介するモチベーションがダダ下がりになるエフェクト類。
面倒なので、今回から簡略化します。
スウィープアップ
SOUNDBOX「Impact, Risers & Drops 7」-「SB_IR&D_7_128_RISER_080」
スウィープダウン
SOUNDBOX「Impact, Risers & Drops 7」-「SB_IR&D_7_128_DROP_050」
ライザー(こいつは長尺と短尺の2つを用意しました)
SOUNDBOX「Impact, Risers & Drops 2」-「SB_IR&D_2_RISERS_128_080」
ドロップ
SOUNDBOX「Impact, Risers & Drops 2」-「SB_IR&D_2_DROPS_128_045」
飾り
その他のエフェクトです。
まず、アウトロで曲が終わる手前の部分。
ここ、なんかホラー映画にありそうな怖いライザー音が鳴ってると思います。
こいつはBLASTWAVE FX「Risers」から持ってきました。
15個くらいしかサンプルが入っていないので使いどころが謎。
今回は「PE-Riser_BW.38840」を使いました。
このサンプルは、音の入りに謎の泡音、音の終わりに謎のドロップ系の音が入っているので、それらの部分はカットして使っています。
ちなみに、入りの泡音は使えそうだったので、別の曲でもう1回使うことになります。
(今Splice契約ストップしてるからリンクが貼れない!)
もう1つ、これは随所で使っているのですが…。
lapixさんの「HiTech Ninja Smaples vol.2」から「HNS2 PsyMisc 05」というサンプルを使っています。
何とも形容しがたいサンプルなんですが、すごく綺麗な音がするので採用しました。
でもあんまり目立ってない…。
なんか過去一書くのが大変だった気がする
とにかくシンセの使用量が半端なかったですね。
もう本文が多すぎるので締めの言葉は短くしたいと思います。
とにかく作るのが大変なリミックスでしたが、その分たくさんの方に見ていただくことができました。ありがとうございま!
それでは…みんな、ボッカデラベリタ+ボッカデラベリタ(工事中Remix)を末永くよろしくね!!!
次の曲解説でお会いしましょう。じゃあね~