青零(セイレイ)

映像制作・作詞担当のアオねこ(aoneko)と、ボカロP・トラックメーカーのヒズミ零(cutable)の情報をまとめた公式ブログです

【楽曲解説】カゼノネ(工事中Remix) feat.初音ミク

Liqudi楽曲情報

ボーカロイドアレンジカバー曲『カゼノネ(工事中Remix)』

原曲:バーチャルねこ『kazenone』

 

楽曲の視聴はこちら

というわけで、どうもこんばんは。cutable(工事現場P)です。

今回も楽曲解説を適当にしていこうかなと思います。

 

今回は僕がニコニコ動画に初めて投稿したボーカロイド楽曲の解説です。

ちなみに、この曲の映像は僕の双子の兄であるaonekoが作っています。

せっかくなので、aonekoには映像解説でもしてもらいましょうか。

 

#バーチャルねこRemixアート について

アレンジカバー曲ということなので、もちろん原曲があります。

原曲は「kazenone」という曲で、バーチャルねこさんというVTuberの方が作曲された曲です。

バーチャルねこさんはVTuberでありながら、チルアウト系の音楽を作っていらっしゃるトラックメーカーでもあります。

 

僕はチルアウト系の音楽が大好きなので、バーチャルねこさんの存在を知ってから、バーチャルねこさんのファンになりました(リリースされているソロアルバムは全部買いました)。

それで、バーチャルねこさんのTwitterもフォローしていたんですが、そしたらある日突然、思わぬイベントが開催されたんです。

それが「#バーチャルねこRemixアート」でした。

 

 

これはどんなイベントかというと、過去曲のステムデータ(楽器ごとに書き出された音声データのこと)を公開するので、みんなでリミックスして遊びましょう、というものです。

まさかバーチャルねこさんの曲をリミックスできる機会に恵まれるとは思ってもいませんでした。

しかも、僕の好きな楽曲「kazenone」のステムデータも公開されている…!

これはリミックスするしかないでしょ!と思い、速攻でステムデータをダウンロードさせていただきました。

 

この曲がボカロ処女作になった理由

この「kazenone」のアレンジカバー曲「カゼノネ」が僕のボカロ処女作になったわけですが…。

実のところ、ボカロ処女作はオリジナル曲にする予定だったんです。

次の記事で解説しますが、この頃ちょうど「スピード×コア」というオリジナルボカロ曲を制作していました。

それで、「この曲は僕らの誕生日(10/25)に投稿するぞ!」って決めていたんです。

 

でも、「#バーチャルねこRemixアート」が告知されたのは9/21でした。

僕は「やりたい!」と思ったらすぐやりたくなるタイプなので、結局「スピード×コア」の投稿を待たずして、「kazenone」のリミックスを制作することになりました。

 

余談ですが、「カゼノネ」の投稿日は9/28です。これは、僕の幼馴染の誕生日なんですよね。

あと、これは黙っておこうかなとも思ったんですが、投稿時間にも意味があります。

「カゼノネ」は18:00投稿ですが、この曲のBPMは180(.0)です。

実は、投稿時間=BPM値になっています。

他のボカロ曲でも確かめてみてください。

 

ジャンルについて

原曲のジャンルはあまりよく分からなかったのですが、「カゼノネ」ではAmbient Drum'n'Bassというジャンルにアレンジしています。

原曲のBPMは90だったのですが、90BPM前後のジャンルがあまり思いつかなかったので、倍の180BPMで考えてDrum'n'Bassにしました。

リミックスするときはBPMをちょっと上げ下げしたり、倍にしたり半分にしたりするといろんなジャンルに作り変えられるので面白いです。

 

ちなみに、Ambient Drum'n'BassよりLiquid Drum'n'Bassという呼び方の方が一般的みたいですが、Liquid Funkという別ジャンルがあって紛らわしいので、個人的にはAmbient Drum'n'Bassという呼び方の方が好きです。

でもLiquidっていう文字面がオシャレなので、やっぱりLiquid Drum'n'Bassの方が良いような…。

 

曲の前半はオシャレなAmbient Drum'n'Bassですが、中盤あたりから何故かガバキックが鳴り始め、Mainstream Hardcoreっぽくなります。

あろうことか、挙句の果てにはBPMが倍になり、Speedcoreになります。シュールです。

でも、ボカロ曲はラスサビで絶対に倍速にしてガバキックを鳴らすと決めているので、こうなる運命だったのだと思います。

 

Speedcoreにリミックスしたら、あの優しいバーチャルねこさんでも流石にブチギレるんじゃないかな、と一瞬不安になりましたが大丈夫でした(こんな酷いリミックスでも歓迎してくださったバーチャルねこさん、本当にありがとうございました)。

 

アレンジについて

アレンジ曲ですので、もちろん僕なりのアレンジをしています。

とはいっても、ステムデータにはほぼ手を加えず、新たに音を付け足していく方向でアレンジしています。

Speedcore地帯を作るため、曲尺も伸ばしました。

 

まずドラムですが、原曲のドラムのステムデータは削除し、Drum'n'Bassのビートに差し替えました。これだけでもだいぶ良い感じになります。

ただ、これだけだと流石に手抜きすぎるので、イントロのメロディをピアノで鳴らしたものを途中から重ねています。

また、コードをバイオリンで鳴らしたものも後半で重ねました。

さらに、アルペジオをこれまたピアノで鳴らして乗せています。

ちなみにこのアルペジオはキックが速くなるのに合わせてスピードが上がります。

 

ピアノとバイオリンという生楽器を入れることで、汚いガバキックが入っても綺麗な雰囲気を保てるよう工夫…はしたんですけどね。

やっぱりガバキックが入るとどうしても汚くなります。

これはもう仕方ないです。Hardcore Technoの宿命です。

 

もう一つ重要なのはボーカルです。この曲はアレンジ曲でありながら、カバー曲でもあるんです。

原曲ではバーチャルねこさん本人が歌唱しているのですが(ちなみにめっちゃカッコいいです)、僕はボカロPなので初音ミクさんに歌ってもらいました。

YAMAHA「VOCALOID 5 VSTi」を使用しています。

 

前半の静かなAmbient Drum'n'Bass地帯は初音ミクDarkを、後半の激しいHardcore地帯は初音ミクSolidを使用しています。

後半ではボーカルを1オクターブ上げて、さらにコーラスとしてコードの構成音も歌ってもらっています。

これでかなり盛り上がるというか、エモい感じが増したような気がします。気がするだけ。

 

調声はAttack&Releaseエフェクトを適当にかけて、効果の程度を調節する…という感じでやっています。

僕はVOCALOID5を使用しているんですが、このAttack&Releaseエフェクトはかなり便利です。

もうちょいビブラートかけたいなぁ…と思うことはあるんですが、初心者でもかなりそれっぽい調声ができるので凄いです。

ただ、調声の作業は本当に地味でモチベーションが上がりません。

作業用BGMを聴くわけにもいかないので、苦行です。

 

ちなみに、数あるボイスバンクの中から初音ミクさんを選んだ理由は、初音ミクDarkの声色がこの曲に1番合うような気がしたからです。

あと、僕の友人が初音ミクDarkのファンということもあり、これは初音ミクさんに歌ってもらうしかないなぁと思った次第です。

 

使用した音源

使用した音源の紹介です。DTMをやってる方は参考に…なるんだろうか。

 

生楽器

まずピアノ音源ですが、Native Instruments「The Grandeur」を使用しています。みんな大好き、Kompleteに入ってるKontakt音源です。

 

Kompleteには他にもいろいろピアノ音源があるんですが、一番クリアな音が出るのがこの音源だったので、とりあえずピアノを鳴らしたいときはこれを立ち上げます。

でもたまには違うピアノ音源も使ってみたいなと思うこともしばしばあります。いつか挑戦するかもしれない。

 

次にバイオリン音源ですが、こちらもNative Instruments「Session Strings 2」を使用しています。これもKompleteに入ってるやつ。

僕は生楽器よりデジタルチックなシンセサイザーが大好きな人間なので、生楽器音源に対するこだわりがほぼ皆無です。

「オーケストラル」とか「シネマティック」とか全く興味ないです。

なので、今後しばらくはKompleteに付属している生楽器音源で曲を作っていくことになると思います。

 

 

ちなみにKompleteというのは、Native Instrumentsのプラグインをバンドルして販売しているものです。

いくつかグレードがあって、入っている音源やプラグイン、サンプルの数などが違います。

Native Instrumentsのプラグインは単体で買うとすごく割高で勿体無いので、Kompleteで買った方が良いです。高いけど割安。

 

ドラム

キックの音はSonic Academyのキック専用シンセサイザー、Kick 2を使用しています。

ガバキックもKick 2にディストーションやらEQやらをかけて作っています。

ガバキックの作り方は僕がいずれガバキック専門VTuberとして活動を始めるのでそちらを参照してください。

 

あと、地味すぎて忘れてましたが、パーカッション(シェイカー?)の音はNative Instruments「Battery 4」を使用しています。

ドラムマシンを使うのは苦手なので(FL Studioはサンプルとキーの対応が何故か1オクターブずれる)、欲しいパーカッションの音だけを鳴らすために使用しました。

今はパーカッションのサンプルをたくさん持っているので、おそらくもう二度とBattery 4の出番は無いと思います。というかアンインストールしました。さよなら…。

 

使用したサンプルパック

そしてここからサンプルパックの紹介。これがマジで一番書きたかった。

僕はサンプルパックマニアです。マニアというほど詳しくはありませんが、100万円近くあった奨学金を全て使い果たしてまでサンプルパックを買って来ました。

 

「Splice使えよ」って話ではあるんですが、僕は断然Sonicwire派です。

これは完全に個人の好みなんですが、Spliceは「買ってる感」「買うワクワク感」が無い気がします。

必要なサンプルだけダウンロードする…というのは合理的ですが、なんか合理的すぎて面白くない気がします。

というわけで、買い物依存症傾向にある僕にとっては、Sonicwireの方が好みなんです。

Sonicwireのサイトを眺めているだけでワクワクします。

トイザらスに並ぶおもちゃを眺めるショタの気分です。

関係ないけどショタってかわいいよね。

 

ちなみに、Spliceも一応登録しています。それも、一番高い1000クレジット(3000円くらい)のプランで。

これは何故かというと、僕が好きなZENHISER社のリリースしているサンプルパックがかなり高い(4000~6000円くらい)からです。

ZENHISER社のサンプルパックをSonicwireで買うとかなり高いです。

一方、Spliceだと1クレジット=1サンプルで購入できるので、3000円で2~3個のサンプルパックを買えてしまいます。

なので、ZENHISER社のサンプルパックに限っては、Spliceで買うようにしています。

欲しいサンプルだけをダウンロードして…みたいな使い方はほとんどしてません(たまにするけど)。

 

話が長くなってしまったので、そろそろ本題に入りましょう。

 

ドラム

まずドラムのサンプルについてです。 

キックは前述した通りサンプルではなくシンセで作っています。でも、正直音作りがめんどくさいので今はサンプルしか使っていません。

スネアはNEW LOOPS「Premium Claps & Snares」から、ハイハットも同じくNEW LOOPS「Premium Hi Hats & Rides」から使用しています。

 

このサンプルパックは「クラップとスネアしか収録しないよ!」「ハイハットとシンバルしか収録しないよ!」という職人のようなサンプルパックです。

前者は「PCS_Plate-039」を、後者は「PHR_Closed_Hat-006」を使用しました。

 

現在ではTechnoを作るならTechno向けのサンプルパックから、Drum'n'BassならDrum'n'Bass向けのサンプルパックからサンプルを引っ張ってくることが多いですが、この頃はあまりサンプルパックを持っていなかったのでNEW LOOPSのサンプルパックが役に立ちました。

あと、UK HardcoreとかMelodic Progressive Houseとか、あんまりそれ専用のサンプルパックがリリースされていないジャンルに便利です。

 

ちなみに、NEW LOOPS「Premium EDM Kicks」という、キックに特化したサンプルパックもあります。僕は「Kick 2持ってるし要らないかな」と思ってたんですが、やっぱり音作りめんどくさいので欲しくなってきました。

(追記 結局買いました たのしいです)

 

でも、この3つのサンプルパック、バンドル版があるんですよね…最初からバンドル版で買っておけば良かった。

 

また、フィル(曲を展開させるときに入れるドラムみたいなやつ)にはlapixさんの「Hitech Ninja Sample 3」を使っています。

使用したのは「HNS3 Fills 13 175 BPM」です。グラスを叩いたときのような綺麗な音がして心地良い。

Hi-Tech Full on向けサンプルパックではあるんですが、ちょくちょく175BPMくらいの素材があって面白いです(何故か240BPMの素材もありました)。

 

エフェクト

そして、スウィープアップ(ライザー?)にはこれまたNEW LOOPS「Club Riser」を使用しています。

こちらも「ライザーしか収録してないよ」という男らしいサンプルパックです。

「8 Bars - Digital Noise Filtersweep」を使用しました。

 

ちなみに、NEW LOOPS「Club Impacts」というインパクト(ドーンという低い音)に特化したサンプルパックもリリースしています。

どちらも汎用性が高いので便利です。

 

余談ですが、僕は上記2製品に加え「Club FX Bundle」というサンプルパックも買っていたのですが、実はこれは上記2製品のバンドル版でした…。

皆さんもサンプルパックを買うときは気をつけてください。Sonicwireにはその説明が書かれてなかったので、元会社のホームページを見るのが一番です。

Sonicwireは好きだけど、こういう細かいところが惜しかったりします…。頑張れ!Sonicwire!

 

一方、スウィープダウン(ドロップ?)にはSOUNDBOX「Impacts Risers & Drops」を使用しました。

その中から「SB_IR&D_DROPS_128_100」を選んでいます。

このシリーズもインパクトやライザー、ドロップに特化していて汎用性が高いです。今のところ、シリーズ7までリリースされています。

僕はシリーズものを見かけると全部集めたくなるので、全部買いました。

 

映像について(ここからaoneko執筆)

どうも皆さん初めまして。cutableの双子の兄で、映像制作を担当しているaoneko(アオねこ)です。

普段はゲーム実況者をやっています。

弟がブログを始めていたのは少し前から知っていたんですが、まさか「兄ちゃんも書いてよ」と言われるとは思いませんでした。

というわけで、病み上がりにも関わらず文章を書かされています。なんて残酷な弟なのか。

 

それにしても、cutableの記事やばくないですか。

サンプルパックに100万つぎ込んでるって平然と書ける奴、なかなかいないと思います。

そんな最高に狂った弟のことが僕は好きです。僕のお金全部持っていかれるけど。

 

さて、与太話はこの辺りにして、映像について解説していきます。

 

きっかけはうごくメモ帳

皆さんはうごくメモ帳というものをご存知でしょうか。

DSi、3DSの2機種で提供されていた、デジタルパラパラ漫画を制作できるソフトウェアです。

うごくメモ帳には作品をアップロードできるサーバーがあって、そこではSNSのように大勢の人の作品を見たり、交流したりすることができました。

現在は残念ながらサーバーが閉鎖されてしまっているのですが、数多くの有名クリエイターを輩出してきた偉大なソフトウェアです。

 

僕もそのうごくメモ帳出身の映像制作者です。

僕はうごくメモ帳時代、文字PVというジャンルの制作者をしていました。

文字PVとは、歌詞のある音楽に合わせて、歌詞の文字をアニメーションさせるモーションタイポグラフィの別称です。

DSi時代は新人作者として活動していましたが、3DSではそこそこ名の知れた作者として活躍していました。まあ、今は無名の映像制作者ですが…。

 

そうしたうごくメモ帳での経験を経て、現在ではAfter Effectsで映像制作をするようになりました。

無駄話になりますが、実況の動画編集もAfter Effectsを使っています。

Premiere Proは使い方が分からないので、一番手慣れたAfter Effectsを愛用しています。

あと、編集が面倒な分、編集の自由度が高いです。

 

普通のモーションタイポグラフィーとは一味違う文字PV

お時間があれば是非YouTubeで調べていただきたいのですが、「パソコンのソフトで作られた文字PV」と「うごくメモ帳で作られた文字PV」は方向性がやや異なっています。

この違いを言語化することは非常に難しいのですが、誤解を恐れずに言えば

  • うごくメモ帳の方が一文字一文字の大きさや傾きを細かく調節している
  • うごくメモ帳の方が滑らかな動き(イージング)を目指している
  • うごくメモ帳の方が動きがシンプルでストイックである

というような傾向があります(もちろん例外も数多くあります)。

 

「パソコンのソフトで作られた文字PV」と「うごくメモ帳で作られた文字PV」のどちらかが優れている、という話ではありません。

単純に、方向性が違うという事実を確認しただけです。優劣は一切ありません。

ただ、僕の場合は、慣れ親しんだ「うごくメモ帳で作られた文字PV」の雰囲気の方が好みです。

そのため、「うごくメモ帳で作られた文字PV」らしさのある文字PVをパソコンで再現しようと思い至ったというわけです。

 

文字について

それでは早速、今回の映像の文字について解説していきます。

 

まずフォントですが、はんなり明朝というフリーフォントを使用しています。

落ち着いた曲の雰囲気に合ったフォントを探していたらこれになりました。

他にも曲の雰囲気に合うフォントはあったかもしれませんが、僕はあまりフォントに詳しくないので、よく知られているこのフォントを選びました。

実際、使い勝手は良いです。

 

次に文字のレイアウトですが、こちらはかなり力を入れています。

文字の大きさや傾き、位置などを一文字ずつ丁寧に調整し、配置しています。

文字は大きさや傾きを変えるとバランスが崩れるので、いかにその状態でバランスを取るかが肝になります。

これは完全にセンス、というより直感です。バランスが良いな、と思えるまでひたすら調整します。

とはいえ、やはり面倒臭くなってきて、途中からやや雑になったり…。

 

そして文字の動かし方。これが一番のポイントです。

とにかく一番重視したのは滑らかな動きです。

うごくメモ帳の文字PVはfpsが低いです(12fpsくらい)。

そのため、如何に低いfpsで滑らかに見せるかが腕の見せ所でした。

そういった土壌で僕は育ってきたので、滑らかさには人一倍こだわったというわけです。

 

また、同じような動きが続くと飽きてしまうので、できる限り違う動きを取り入れようと心がけています。

縦に動かしつつ横に流したり、横に動いたら次は縦に動かしたり…。

とにかく、見ていて飽きが来ないように演出していきます。

ちなみに「今在るもの 朽ち果てるもの」の部分の演出はうごくメモ帳特有の表現です。

After Effectsで再現するのは面倒でしたが、できました。

 

その他の演出について

背景は自作素材と映像素材を組み合わせて作成しています。

回転している天体というか星座のようなものは、Plexus3とParticularを使用しています。

「いかにもPlexus」という用法ですが、正直これ以外のPlexusの使い方をしてもあんまりかっこよくならないのでこれで良い気がします。

一方で、鉛筆で描いたような質感、月や星のイラストは映像素材を使用しています。

ちなみに、猫のシルエットは自作です。

僕は絵が全く描けないのですが、高校生のときにAfter Effectsのシェイプレイヤーで頑張って描いた猫のベクター素材があったので、それを使用しました。

この猫の素材は、昔Twitterのアイコンに使っていました。今はおバカなかわいい顔のアイコンになっていますが…。

 

途中で「雨に濡れた傘を抱えて」という歌詞があるので、雨を降らせてみました。

雨を降らせるだけだと地味だったので、彩度を落とし、トランジションとして古いテレビを模したようなディストーションをかけました。

 

一番悩んだのはスピードコアの部分です。

僕の弟はラスサビで絶対に倍速にするので、いつも頭を悩ませています。

正直、どうすれば良いか分からなかったので、歌詞の動きを転用して、グリッチ系のエフェクトをかけて誤魔化しました。

敗北です。僕はスピードコアの映像を作る技量がありません。勘弁してください。

 

終わりに

というわけで再びcutableです。兄ちゃんありがとー!

今回は兄ちゃんも書いてくれたのでなんと1万字を超えてしまいました。

正直ここまで読んでくれてる人はいないと思いますが、1つの作品をここまで熱く語る兄弟というのもなかなか珍しい気もします。

 

改めましてこの「カゼノネ」ですが、兄弟で頑張って作った作品なので、是非視聴していただきたいです。

それからもちろん、原作の「kazenone」も忘れずに聴いてくださいね。

CDもあるので是非買いましょう。全部。

 

というわけでcutable & aonekoでした。まったね~!